Penroseの対応機種は大きく2モデルに分かれる。付属するUSBドングルが青ストライプのカラーリングになっているのが「Penrose」で、プレイステーション 4、プレイステーション 5、加えてWindowsとMacintoshに対応している。 緑ストライプの「Penrose X」はXbox One、Xbox シリーズXとWindowsに対応している。プレイステーション5 やXbox シリーズXのような次世代ゲーム機に対応を表明していることが興味深いが、このことはのちに述べるPenroseの性格を決める上でも重要なポイントとなる。
価格も手ごろになった。Mobiusが海外価格399ドルなのに対して、Penroseは299ドルと100ドルも低価格となっている。ここも大きな違いだ。
Penroseのもっとも大きな特徴は、独自の2.4GHzワイヤレス接続を利用できることだ。独自方式なので送信機であるUSBドングルが付属しており、USBドングルをPCやゲーム機のUSB端子に取り付けて使用する。これによって、低レイテンシーとロスレス接続を可能としている。
オーディオのサンプリングレート上限は48kHzまでとなっている。レイテンシーは14ms以下と大変低いもので、これは低レイテンシーをうたう、aptX LLよりも3倍から5倍優れている。新しいaptX adaptiveもレイテンシーについてはaptX LLと同等ということなので同じことだろう。
またこの2.4GHzワイヤレス接続は、Bluetoothと同時使用ができるので、Bluetoothをチャット専用として使うことができる。ただし、Penroseにおいてはそのように割り切ったためか、Bluetooth接続時にLDACコーデックは使えなくなくなっている(SBCとAACのみ)。
音質的にはMobiusとさほど変わりはないようだ。
ドライバー自体は「Mobius」と同じものを使用しているようだが、イヤーカップ容積や電子回路が異なるためにチューニングは多少異なるとしている。電池での連続再生時間は約15時間ほどのようだ。また、今回は付属マイクが新設計となって性能が向上、背景ノイズを20dB低減させるので、キータイプ音や環境ノイズを低減できるとしている。マイクは取り外しが可能で、Mobiusにも使うことができる。
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