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ダイヤルをぐるぐる回してノイズキャンセリング!

Surface Headphones 2を使うと、テレワークや音楽ライフは充実するのか?

2020年06月23日 13時00分更新

 5月の連休明けに「Surface Go 2」などと一緒に発表されたSurface Headphones 2。アクティブ・ノイズキャンセリング・ヘッドホンで、すでに発売から1ヵ月以上が経過しているが、ようやく編集部に試用機が到着した。

 昨年1月に国内販売を開始した「Surface Heeadphones」の後継機種。ダイヤル式で13段階に切り替えられるノイズコントロール機能(ノイズキャンセリングの効き具合を調整できる)、20時間駆動、人の声に最適化した集音機能といった特徴を持つ。ドライバーの直径は40mm、重量は290gだ。

イヤーカップは写真のように180度水平に可動、自由度の高い機構だ。

 直販価格は3万2428円と、販売開始時の価格は先代モデル(3万9938円)よりも安くなった。一方で、aptXに対応するなど音質面もブラッシュアップ。カラーも「Light Gray」のほか「Matte Black」を追加している。

Surfaceとのペアリングが簡単、急なウェブ会議でもラク

 さて、ノイズキャンセリングに対応したBluetoothヘッドホンは、それ自体珍しいものではない。世代を重ねる中で、各社が機能・音質の改善を図っているので、競争も激しい。ソニーやボーズなどの人気機種が近い価格で販売されている。

 そんな中、Surface Headphones 2を選ぶ意味は何かを少し考えてみよう。そこはやはり、Surfaceシリーズ(Windows 10)との相性の良さだろう。

Surface Proと組み合わせてみた。

 まず、ペアリングがラクというのがある。

 Surface Headphones 2は、“Swiftペア”対応となっている。ペアリング状態に(電源ボタンを5秒長押し)して、PCに近づけると、ポップアップが右下に出る。これをクリックするだけで利用可能となるため簡単だ。Windows 10でヘッドホンをペアリングするのは、スマホよりちょっと面倒な感じがあるが、これならラクだ。

ペアリングモードにしてPCに近づけると、ポップアップが出る。

クリックだけで設定が完了するのが便利。通知領域で接続/切断も可能だ。

 ふたつめは、マルチポイント接続に対応し、かつ「Surface Audio」という専用アプリから、接続機器を選択できる点だ。ふつうBluetoothヘッドホンは最後に接続した機器につなぎに行くが、複数のデバイスで同じBluetoothヘッドホンを使っていると、これが意外と不便だったりする。

Surface Audio。バッテリー残量など、ヘッドホンの状態を確認したり、設定の変更ができる。

 例えば、直前までスマホで音楽を聴いていたが、急にビデオ会議に参加しならなければならなくなるようなシーン。一度スマホのBluetooth設定を開いて、Bluetooth接続を切らないと、PCとペアリングできない。また、使う機器が増えると、いまつながっているのが、どの機器か分からなくなってしまうこともある。Bluetoothは中途半端に接続距離が長いので、いろいろ探した結果、つながっていたのは、仕事部屋から離れたリビングで充電中のiPadだった……なんてことも起きるわけである。

下側にペアリング済み機器の一覧が出ている。「切断する」を押せば、ペアリングを切り、別の機器と接続できる。

 Surface Audioを使えば、仮につなぎたくない機器と接続してしまった場合でも、PCの画面上で簡単に切断ができる。手元にある機器のどれにつながっているかを確認したり、切断のためだけに別室に移動する手間が省けるのは利点だろう。

 最後が、長押しでコルタナの起動に対応している点だ。SiriやGoogle アシスタント、Alexa対応をうたう製品は多いが、「コルタナに対応している」と声高に言うヘッドホンはあまりないと思う。コルタナは、Windows標準のボイスアシスタントだし、マイクロソフトが開発したヘッドホンなのだから、そこはキッチリとサポートしているのだ。これを「嬉しい」と思う人が果たしてどのぐらいいるかは正直分からないが、例えば、記事執筆中に単位換算したり、為替レートを知りたいといった場合には割と便利に使える機能である(199ドルは日本円でいくら?とかそういう質問をする)。

Surface Audioの設定画面。Microsoft 365(Office 365)との連携性もウリになっている。

 以上がSurface Headphones 2の特徴。従来のSurface Headphonesでもできたことだが、Surface Headphones 2は音質や使い勝手がさらに向上しているという。実際に使って、筆者もそう感じたし、第1世代機で足りなかった部分がブラッシュアップされ、価格も安くなっている点は歓迎したい。

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