5月の連休明けに「Surface Go 2」などと一緒に発表された「Surface Headphones 2」。アクティブ・ノイズキャンセリング・ヘッドホンで、すでに発売から1ヵ月以上が経過しているが、ようやく編集部に試用機が到着した。
昨年1月に国内販売を開始した「Surface Heeadphones」の後継機種。ダイヤル式で13段階に切り替えられるノイズコントロール機能(ノイズキャンセリングの効き具合を調整できる)、20時間駆動、人の声に最適化した集音機能といった特徴を持つ。ドライバーの直径は40mm、重量は290gだ。
直販価格は3万2428円と、販売開始時の価格は先代モデル(3万9938円)よりも安くなった。一方で、aptXに対応するなど音質面もブラッシュアップ。カラーも「Light Gray」のほか「Matte Black」を追加している。
Surfaceとのペアリングが簡単、急なウェブ会議でもラク
さて、ノイズキャンセリングに対応したBluetoothヘッドホンは、それ自体珍しいものではない。世代を重ねる中で、各社が機能・音質の改善を図っているので、競争も激しい。ソニーやボーズなどの人気機種が近い価格で販売されている。
そんな中、Surface Headphones 2を選ぶ意味は何かを少し考えてみよう。そこはやはり、Surfaceシリーズ(Windows 10)との相性の良さだろう。
まず、ペアリングがラクというのがある。
Surface Headphones 2は、“Swiftペア”対応となっている。ペアリング状態に(電源ボタンを5秒長押し)して、PCに近づけると、ポップアップが右下に出る。これをクリックするだけで利用可能となるため簡単だ。Windows 10でヘッドホンをペアリングするのは、スマホよりちょっと面倒な感じがあるが、これならラクだ。
ふたつめは、マルチポイント接続に対応し、かつ「Surface Audio」という専用アプリから、接続機器を選択できる点だ。ふつうBluetoothヘッドホンは最後に接続した機器につなぎに行くが、複数のデバイスで同じBluetoothヘッドホンを使っていると、これが意外と不便だったりする。
例えば、直前までスマホで音楽を聴いていたが、急にビデオ会議に参加しならなければならなくなるようなシーン。一度スマホのBluetooth設定を開いて、Bluetooth接続を切らないと、PCとペアリングできない。また、使う機器が増えると、いまつながっているのが、どの機器か分からなくなってしまうこともある。Bluetoothは中途半端に接続距離が長いので、いろいろ探した結果、つながっていたのは、仕事部屋から離れたリビングで充電中のiPadだった……なんてことも起きるわけである。
Surface Audioを使えば、仮につなぎたくない機器と接続してしまった場合でも、PCの画面上で簡単に切断ができる。手元にある機器のどれにつながっているかを確認したり、切断のためだけに別室に移動する手間が省けるのは利点だろう。
最後が、長押しでコルタナの起動に対応している点だ。SiriやGoogle アシスタント、Alexa対応をうたう製品は多いが、「コルタナに対応している」と声高に言うヘッドホンはあまりないと思う。コルタナは、Windows標準のボイスアシスタントだし、マイクロソフトが開発したヘッドホンなのだから、そこはキッチリとサポートしているのだ。これを「嬉しい」と思う人が果たしてどのぐらいいるかは正直分からないが、例えば、記事執筆中に単位換算したり、為替レートを知りたいといった場合には割と便利に使える機能である(199ドルは日本円でいくら?とかそういう質問をする)。
以上がSurface Headphones 2の特徴。従来のSurface Headphonesでもできたことだが、Surface Headphones 2は音質や使い勝手がさらに向上しているという。実際に使って、筆者もそう感じたし、第1世代機で足りなかった部分がブラッシュアップされ、価格も安くなっている点は歓迎したい。
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