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Androidの低遅延化の歴史を振り返る

Androidは「音声の遅延」が長く課題だった、最新のAnrdoid 11の動向は?

2020年06月15日 13時00分更新

Android 11はストリーミング時代を見据え「低遅延」に取り組む

 米国時間6月10日にグーグルは、Android OSの最新版「Android 11」のベータ版をリリースした。Android 11では、オーディオ関連の大きな機能追加はないようだが、コントロール機能に動画や音楽の再生/出力先を変更する「メディアコントロール」が加わった。

Android 11のデベロッパー プレビュー

 もう少し内部に目を向けると、メディアコーデック(圧縮・伸長)を管理する「Media.Codec API」に機能追加があった。メモリー管理の効率を上げられる「バッファの割り当て」機能が追加されるとともに、「低レイテンシーコーデックのデコード」をサポートした。これは使用するコーデックに対して、低レイテンシー再生かどうかを問い合わせて、対応していれば、それに合ったデコードをするというものだ。

 ただしこれについては電力消費が高くなる場合があるので、必要な場合だけにしたほうがいいという注釈が付いている。このようにAndroidでは低レイテンシー化への取り組みが継続的に行われている。

音声処理の遅延、レイテンシーとは何か

 スマートフォン向けOSの歴史を少し振り返ると、AndroidはiOSに比べてオーディオ分野では様々な点で後塵を拝してきた。これは、iOSが母体としているmacOS(OS X、Mac OS X)がもともとマルチメディアに強い性格を持っていたのに対して、Androidではそれをイチから構築していかねばならなかったからだ。

 そのあらわれが「レイテンシー」(遅延、処理の待ち時間)の問題である。初期はAndroidのレイテンシーがだいたい500~700ms(msは1/1000秒)あったのに対して、iOSは90ms(さらにMac OS Xでは48ms)という大きな差がついていたのだ。

 レイテンシーは汎用的な言葉だが、ここではオーディオ処理における遅延という意味で使っている。動画再生時のリップシンクや通話・ウェブ会議など、求められるシーンが増えているが、音楽再生においても音質にも影響を与えると言われ、そのためPCオーディオでは軽量化OSがよく使われる。またタブレットをDTMに活用する際にも重要なポイントだ。

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