ミドルハイで3万円台、独自機能が楽しい「moto g8 plus」はスマホ購入の選択肢に加えたい
今回はモトローラ・モビリティ・ジャパンが3月に発売したSIMフリースマホ「moto g8 plus」をレビューします。「g8」の名前が付く機種は他に「moto g8」「moto g8 power」(どちらも5月4日発売)がありますが、g8 plusはこの2機種に先駆けて発売された機種です。
モトローラ公式ストアでの価格は3万8800円(税込、以下同)。カラーは「コズミックブルー」と「ポイズンベリー」の2種類。MVNOでは、BIGLOBEモバイル(3万8808円)やIIJmio(3万8280円)、OCNモバイル(3万3000円)などがそれぞれ取り扱っています。
それでは1週間ほど使ったうえでの使用感をレポートします。
存在感のあるボディー
ディスプレーは標準的な性能
本体は持ってみると見た目以上にがっしりしています。幅は約75mm、厚さも約9mmあるので、ポケットに入れてもなかなかの存在感があります。今回借りることができたのは「コズミックブルー」。深みのある鮮やかな青が印象的です。
背面のメインカメラは本体から突き出す形。机に置いたときに傷ついてしまわないか心配な場合は、付属のケースを装着することをオススメします。ケースのぶんだけ横幅や厚みが増しますが、持ちにくくなったと感じるほどではありませんでした。
細かいポイントですが、電源ボタンは表面がギザギザに加工されています。利便性が良い……というわけではなかったのですが、個人的には(些細なことですが)好みでした。音量ボタンが電源ボタンと同じサイドにあるのも操作しやすかったポイントです。
ディスプレーにはIPS液晶を採用。サイズは6.3型、解像度はフルHD+(2280×1080ドット)。画面上部の中央にしずく型のノッチを搭載し、左右よりも上下のベゼルがやや太くなっています。サウンド面としては、Dolby Audioに対応。上下にスピーカーを搭載するため、横向き時に音の左右差を気にすることなく動画や音楽を楽しめます。
ワイヤレスイヤホンをペアリングすると、このような画面が表示。コンテンツや好みに合わせて設定を変更できるようです。
独自機能の「Motoアクション」
細かなカスタマイズがおもしろい
モトローラのスマホは、他のAndroidにはない独自機能を搭載しています。筆者自身モトローラのスマホに触れるのは今回が初めて。すでにご存知の方もいるかと思いますが、楽しく使えたので、機能をいくつか紹介します。
まずは、手を近づけるだけで画面が点灯し時刻や通知を確認できる「ピークディスプレイ」。さらに通知のアイコンを長押しすると、ロック解除せずにGmailやSlackのメッセージ内容が見られます。感知精度はなかなか高く、不意に近くに物を置いただけでもパッと画面が付きます。横からそっと近づいても画面が点灯しました。
また、カメラやライトをすばやく起動できるジェスチャー操作も便利。moto g8 plusを持って手首を2回ひねるとカメラを起動できます。スリープ状態でも起動できますが、他機種の同じような機能と比べると、やや時間がかかるかなという印象です。フラッシュは2回振り下ろすと起動できます。どちらの機能も何かの拍子に意図せず起動してしまうのではないかと心配でしたが、意識してこれらの動きをしないと起動しないようです。
初期設定のホーム画面には、ホームボタンや戻るボタンなどが表示されていますが、これもAndroid 9以降のようなナビゲーションバーにカスタマイズできます。ただし、1点異なるのが「戻る」の操作。moto g8 plusではChromeなどを開いても戻るボタンは表示されず、下部のバーを左に短くフリックして戻る操作をします。ちなみにタップすればホーム画面へ、右になぞるとアプリを切り替えられ、中央までドラッグするとアプリの使用履歴画面が開きます。
他には、電話を持ち上げて着信音を消去したり、画面を下向きに置いてマナーモードに切り替えたりできる機能も。これらの機能は初期搭載されている「Moto」アプリからカスタマイズできます。
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