最近のイヤホン市場は、ワイヤレス型、特に左右が個別に分離している完全ワイヤレス型イヤホンが人気を独占している。数年前から始まった完全ワイヤレス人気だが、このように製品が増えてくると、価格帯もさまざまとなり、いくつのクラスに分化しはじめている。
第1にAVIOTの「TE-D01」をはじめとした1万円前後からそれ以下のグループ。第2に機能を抑えながらも音質にこだわる、Noble Audio「FALCON」やag「TWS04K」など1万円台半ば~2万円程度のグループ。そしてその上に、ノイズキャンセリングやヒアスルーなどの機能をフルに搭載した、ソニーの「WF-1000XM3」やアップル「AirPods Pro」など2万円台半ばから3万円台前半のグループがある。
ここでレビューするのは、5月29日に発売されたばかりの新製品で、イヤホンメーカーとしては老舗であるオーディオテクニカ初のノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレス型イヤホン「ATH-ANC300TW」である。
価格はオープンプライスだが、量販店では2万7000円強で販売されている。冒頭で述べたクラス分けでは、最上位の“機能フル搭載”のクラスに相当し、ソニー、アップルの人気機種がひしめく激戦区を狙った製品だ。その実力はいかばかりだろうか?
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