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ビデオ通話サービスの使い道はテレワークだけじゃない

子どもがZoomをたしなむ時代~授業や社会性低下防止対策に有用

2020年06月09日 09時00分更新

with コロナ時代に欠かせないビデオ通話サービス

 コロナ禍でビデオ通話サービスの利用が増えたという人は、多いのではないか。周囲でも「緊急事態宣言で家から出られなかったときに、友達と交流するときに初めて使った。テレワークになって、会社の会議もZoomばかり」などの声を多く聞く。若者世代のビデオ通話サービスの利用実態について見ていきたい。

 ジャストシステムの「動画&動画広告 月次定点調査(2020年4月度)」によると、全年代を通じて新型コロナによってビデオ通話サービスの利用は「増えた」(33.1%)、「やや増えた」(26.1%)と約6割が増加傾向にある。

 「利用したことがある人」の割合は、10代(66.3%)、20代(52.6%)、30代(47.0%)、40代(31.1%)、50代(33.5%)、60代(25.7%)と若者ほど利用率が高くなる傾向にあり、なかでも10代は約7割とトップだった。10代は普段から友達間などでビデオ通話サービスを利用することも多く、オンライン授業などでの利用が多かったと考えられる。

 なお、利用したことがあるビデオ通話サービスについて聞いたところ、「LINE」が61.5%でトップに。次いで「Skype」(39.7%)、「Zoom」(28.2%)、「FaceTime」(27.0%)などとなった。

10代のあいだでもZoomほかビデオ通話サービスへの注目が高まった

社会性低下防止対策に有用としてオンライン交流に活用も

 周囲の子どもたちには、4~5月の休校期間にオンライン授業を受けた例が多かった。「私立の学校のオンライン授業を受けた」という例もあるが、塾や習い事のオンライン授業やレッスンという例は特に目立った。塾などはビデオ通話サービス越しに授業を受け、双方向のやり取りもできた。バレエや英語などの個別オンラインレッスンを受けた例もある。

 「デジタルネイティブ世代だからか、小1でもまったく抵抗なくオンラインレッスンを受けていた」「キーボードでチャット入力もすばやくて、操作は母親より先に覚えてしまい、わからないときは子どもに教えてもらった」などの声を聞いている。

 未就学児(0~6歳)の子どもを持つ全国20~40代男女を対象としたゼネラルリサーチの「未就学児を持つ家庭の新型コロナウイルスの影響(2020年5月)」も興味深い。社会性は外部との交流で育まれる場合が多いため、今回のような事態に陥り外部との交流が絶たれることで子どもの社会性低下が懸念される。

 そこで保護者がとった“子どもの社会性低下への対策方法”として挙げられていた例が、「オンライン指導を受ける」「リモートでお友達や祖父などと話をする」「オンライン授業や、SNSで人とのつながりや社会の知識を教えた」などだった。ビデオ通話サービスは、子どもの社会性低下防止対策として人との交流シーンでも多く活用されていたというわけだ。

 今回、気軽に周囲の人と会えない環境が長く続いたが、そのようなときにもビデオ通話サービスによって学習や人との交流ができた若者世代は多い。学校は再開したが、まだ新型コロナウイルスが完全に消えたわけではなく、しばらく「withコロナ」の生活は続く。こんなときにこそビデオ通話サービスは様々に活用できるので、子ども世代を見習い、大人世代もどんどん取り入れていきたいところだ。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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