週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

第10世代CoreプロサッサーにオススメなGIGABYTEのZ490マザー3選

2020年05月20日 14時00分更新

お求めやすいスタンダードマザー
「Z490M GAMING X」

Micro ATXフォームファクターの「Z490M GAMING X」

 「Z490M GAMING X」は、実売2万1000円前後のリーズナブルな価格が特徴のマザーボード。低価格ながら11+1フェーズの電源回路を搭載しており、フォームファクターがMicro ATXということで機能をシンプルにまとめている、この世代のスタンダードなモデルだ。

 モデル名に「GAMING」の文字が入っていることもあり、外観からはゲーミング向け製品らしい印象を受けるが、スタンダードモデルということもありLED発光機能はLEDテープ用端子のみである。

機能を厳選したスタンダードモデルでありながら、I/Oシールドまわりのデザインが凝っている

 CPUソケットは「LGA 1200」で、第10世代Coreプロセッサーを搭載できる。電源回路は先に述べた通り11+1フェーズと多いが、この世代においてはそれほど珍しくない数と言える。CPU補助電源は「Z490 AORUS PRO AX」と同じく8+4ピンだ。

ダイレクト11+1フェーズのデジタルVRMには、ドレイン・ソース間オン抵抗が低いMOSFETを採用。これによりスイッチング損失を最小限に抑えられるために、VRMの発熱が抑えられるという

CPU補助電源コネクターは8+4ピン。CPUの過負荷時に安定した電源を提供するため、接点電気抵抗と発熱を低減したGIGABYTE独自のピンを採用する

 スタンダードモデルながら、対応メモリー容量は最大128GB(32GB×4、デュアルチャンネル)で、DDR4-4400をサポート。ストレージはSATA 3.0(6Gbps)ポート×6のほか、2つのM.2スロットを備えており、うち1つは現行世代で有効化されていないPCIe 4.0向けとなる。

メモリースロットは、最大4400MHz以上のDDR4 XMPをサポートする。基板の歪みを防ぐために、スロットがステンレスで補強されている

PCIe 3.0サポートのM.2スロットにはSSDを冷却するためのヒートシンクを装備する

 ややわかりにくいが、第10世代Coreプロセッサー搭載時にM.2 SSDを使用する場合、ヒートシンクがあらかじめ装着されている2段目のスロットを利用しよう。

ヒートシンクがないM.2スロットは、PCIe 4.0をサポート。将来PCIe 4.0に対応するCPUに載せ替えた場合にフル活用できる

 拡張スロットはPCIe 3.0x16スロット×2(PCIe x16_1は最大x16動作、PCIe x16_2は最大x4動作)、PCIe x1スロット×1で、マルチグラフィックスはAMD 2-Way CrossFireXのみに対応。

 こちらも、次世代CPUとの併用でPCIe 4.0接続を利用できるとしている。このモデルではPCIe x16_1のみが「Ultra Durable PCIe Armor」仕様だ。また、M.2スロットと同じくPCIe 4.0対応が可能なようだ。

CPUソケットに近いPCI Expressスロットは「Ultra Durable PCIe Armor」仕様となり、補強が施されている

 背面インターフェース類は、USB 3.2(Gen2 Type-A)×1、USB 3.2(Gen1 Type-A)×6、USB 2.0×4、HDMI×1、有線LANポート、PS/2ポート、オーディオジャック×6などを装備する。

 本製品は無線LAN機能を搭載していないものの、必要であれば同じくGIGABYTEのスタンダードモデル「Z490 UD AC」がIEEE 802.11ac対応無線LANを利用可能であり、ほとんど同価格帯で購入できる。無線にこだわるならそちらを検討する価値はあるだろう。

I/Oバックパネルには、USB Type-Cのコネクターを装備。USB 3.2 Gen.2をサポートし、高速充電機能などの便利な機能が利用できる

 スタンダードモデルということで性能・機能的にはシンプルにまとまっているが、ひと昔前は上位モデルでのみ実装されていたプリマウントI/Oシールドなども採用されており、自作ビギナーでも扱いやすいモデルではあるだろう。

 多くの機能は必要ない、シンプル志向やコスパ派のユーザーにとって魅力的な製品に仕上がっている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう