週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

在宅が増えると、新しいプリント需要が生まれる面も、セイコーエプソンの2019年度決算から

2020年05月07日 09時00分更新

 そして、その姿勢は、新型コロナウイルスの感染拡大が終息したあとにも向いている。

 小川社長は、「新型コロナウイルスの影響が終息した後への準備も進めている」としながら、「これからは、人が同じ場所に集まることが前提とはならなくなり、情報のやり取りにおいては、デジタル化の進展がさらに加速するだろう。新型コロナウイルスが終息した後の社会生活では、デジタル化の加速がキーワードとなり、変化が生まれると予想している」と語る。

 たとえば、以下のような観点から、アフターコロナの世界におけるセイコーエプソンの貢献を示してみせる。

「増加するサテライトオフィスや在宅における印刷に対応した、セキュリティ強化やサービスの提供」
「商業/産業印刷における、分散印刷ニーズの増加に応えるソリューションなどの開発強化」
「プロジェクターを使った遠隔授業による教育の地域格差という社会課題の解決」
「ロボットが可能な作業領域の拡大による、工場の無人化への対応」
「在宅勤務や遠隔授業に必要な高速で、高安定なネットワークインフラの構築に貢献するデバイスの提供」

 同社では、プリンティングソリューションズ、ビジュアルコミュニケーション、ウエアラブル・産業プロブクツという事業領域を持つが、すべての領域で、アフターコロナの世界における新たなビジネスチャンスが生まれると想定している。

 小川社長は、「こうした人々の生活様式の変化や、企業活動の変化を予測し、新たな価値創出に向けた検討を進めていく」と語る。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事