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ファウンダーのHo Yin Cheungによるセミナー取材と機能を紹介

カンファレンスもできるビデオ会議ツール Remo(リモ)の使い方

お試しでカンファレンスを開いてみた

 では、カンファレンススタート。参加者は送られてきたURLを開くと、イベントの詳細ページが開く。参加者もアカウントが必要なので、作成しておこう。メアドでの登録の他、Googleアカウントでのログインも可能だ。

 参加者がログインすると、マップ上にアイコンが表示される。同じテーブルにいる人は、上部に映像が表示され、音声で会話できる。テーブルが異なれば、会話はできない。とは言え、テーブル移動は簡単で、座りたい椅子をダブルクリックするだけでいい。

 主催者は、ほかのテーブルにいる人を呼びつけることもできる。各テーブルを回って、盛り上がってないところにメンバーを配置したり、人を紹介してつなげてあげることができる。逆に追い出したり、個人的にメッセージを送ったりすることも可能。人が多く集ると、どうしてもトラブルが起きる可能性はあるが、その際の対応も手軽にできるのだ。

 同じテーブルの人の映像をクリックすると、大きく表示される。参加者を並べて表示したいなら、ツールバーの「Tile View」をクリックする。元の表示に戻すには「Back to map」をクリックすればいい。

参加者が集ってきた

映像をクリックすると大きく表示される

テーブルに座っている人を並べて表示することもできる

別のテーブルにいる人の右クリックメニューから「Get ○○」をクリックして呼び寄せることもできる

 主催者は、「Timer」や「Announcement」「Mute All」という機能を利用できる。リアルの会場では、誰かが話すときに「ちょっといいですかー」と声を張り上げないといけないが、「Mute All」で強制的に静かにさせられるのが便利。

 「Timer」は画面上部に指定時間のカウントダウンを表示させる機能。単なる表示だけで何かを強制することはできないが、10分のカウントダウンでインターバルは1分で5回繰り返すといった繰り返し設定ができる。10分会話したら男性陣は席替え、といった活用が考えられる。

 「Announcement」は全参加者の画面に強制的にメッセージを表示する機能。チャットやメッセージなどは見逃す可能性があるが、目の前に大きくメッセージが表示されれば、酔っていても見逃すことはない。

「Announcement」でメッセージが表示された。画面上部の緑のゲージがタイマーだ

 「Whiteboard」でホワイトボードにみんなで同時に書き込んだり、「Share Screen」で画面を共有したりできる。アイディアをディスカッションしたり、操作方法を教えたりといろいろなことに活用できそう。

 「Chat」はチャット機能だが、届く範囲が3つある。まずはユーザーを指定してのプライベートチャット。次に、全員が閲覧できる「General Chat」。そして、テーブルのメンバーにだけ見える「Table Chat」がある。目的に応じて使い分ければいいが、会の趣旨に沿っている発言なら、物怖じせずに「General Chat」で発言してOK。ほかの人がそれを見て、コンタクトしてくる可能性もある。

ホワイトボードに手書きして、図解できる

画面を共有することも可能

チャットでテキストコミュニケーションできる

 「Present」は、登壇している人の話を集中して聞くモード。セミナーを聴講する感じだ。ステージには複数人が登壇でき、セッションの実施も可能だ。右側の「Q&A」には参加者が自由に質問を投稿でき、それを見ながら登壇者が回答できる。投票機能もあるので、参加者の興味を引く話題から取り上げることが可能だ。

 終了時間になると、いきなり終了する。主催者はその前にきちんとイベントを終了させ、余韻を持たせるような形で解散するように誘導しよう。

「Present」モードでセミナーを開催

 以上が、「Remo Conference」の使い方となる。現在はPCから利用でき、スマホやタブレットからログインすると不具合が起きてしまう。この課題は開発陣も把握しており、秋口までの対応を目指しているそう。終了時にいきなり遮断される問題も認識しており、カウントダウン機能やサンクスムービーの表示などの搭載を検討しているという。

 紹介したのは2020年4月30日現在の機能だが、料金プランはHostが月額50ドルで参加者は50人、テーブルは4人掛け、開催時間は1時間15分まで、スポンサーはひとつとなる。Directorプランは月額150ドルで、参加者200人、6人掛けテーブル、2時間半の開催、3スポンサーとなる。一般的なイベントを開催するなら、Directorプランがちょうどよいだろう。最大800人まで呼べるStudioプランなども用意されている。

 一般的なビデオ会議システムとはまったく異なるサービスの「Remo Conference」。大規模イベントを考えているなら、ニーズにはまる人もいるだろう。2週間の試用期間があるので、まずはアカウントを作成し、イベントを主催してみることをお勧めする。現在は、新型コロナウィルスの影響で20%引きになっているので、興味のある人は導入を検討してはいかがだろうか。

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