3歳児くんの保護者をしてます盛田諒ですこんにちは。「ほぼほぼ育児」という連載で共働きの育児模様をつらつらと書いています。
自治体から保育園の登園自粛要請が出て3週目、わが家は夫婦1日交代で仕事中。車を書斎代わりにするなどしてどうにかテレワークをやっつけています。業務時間は4割超減、「どうやっても時間が足りん」「ルーチン以外まったく手がつけられん」と日々泣いていますが、仕事ができているだけありがたいものです。
●Zoomでつないで「テレ遊び」
それにしても家で遊び盛りの子の相手をするのはまあしんどいものです。ひみつ道具なんていらないから子どもと遊んでくれるドラえもんが欲しいなあと思っていたところ、5歳の子がいるという読者さんがツイッターで保育園の友だち同士をZoomでつないで遊ばせたと書いていて感心しました。
リビングに環境を作っておいて、「あとは若い人たち同士で……」とお見合いよろしく放っておけば、各人が勝手に遊んでくれるんだそうです。そのうち映像が見切れても、カメラを気にせず自由に遊んでくれていたということでした。
投稿されたZoomのスクショは、子どもたちのおもちゃで埋めつくされた状況。「おもちゃをモニター前にすべて集めてくるため部屋は汚れます」と書いていて笑いましたが、普段から子は地獄のようにちらかすのでなんてことありません。親がテレワークなら子どもは「テレ遊び」。子ども同士で遊んでくれるなら親も少しは時間がとれそうだ、仕事のメールくらい打てるんじゃないかと希望が持てます。
テレ遊びの感触はよかったようで「次はリモートホームパーティーにも挑戦したい。親が一緒に参戦して飲むだけですが」と話していて笑わせられました。
●通信技術で家族を「拡張」
聞けば妻の友人もLINEビデオチャットで「テレ遊び」をしているそうです。子ども同士おもちゃを見せっこしたり、おやつを食べたりしてるということ。年齢によるとは思いますが、十分楽しめる子ども同士だったら良さそうですね。親もおたがいラクができそうなので、一度親同士で話をつけて試してみたくなりました。
ビデオチャットで家同士をつなでいるというだけではなく、どこか家族が拡張されているような感覚です。もともと共働き育児には協力者が必要だと思っていたので、こういうやり方もあったのかと感心させられました。アフリカには「子育てには村一つが必要だ」ということわざがあるそうですが、通信によって子育てに必要な「村」がちょっとずつ作られていくようで新鮮です。
人はどんな状況にも適応して新しい文化を作っていくものなのか、そう思うとおもちゃで埋めつくされたZoomのスクショが光輝いて見えました。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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