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コスプレバイク女子・美環、ホンダの新型「FIT」で日本の匠に学ぶ

2020年04月25日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●美環(@puritendon) 車両協力●ホンダ

居心地のよい空間にウットリ大満足

 室内は明るいグレーをアクセント色とした撥水ファブリックシート&ソフトパッドを主としたもの。いつも取材は美環さんとの待ち合わせ場所に取材車で迎えに行くところから始まるのですが、その際、待ち合わせに現れた美環さんは「このボディーの色カワイイ」といった外見的な感想を漏らします。ですが新型FITに関しては「室内がステキですね!」と感嘆の声を初めて挙げました。

新型FITのステアリングを握る美環さん

助手席側から見たFITクロスターの室内

運転席側から見たFITクロスターの室内

ステアリングホイールのステムが2本というFIT

 「明るめですけれど、白じゃなくて。グレーを基調とする車内って、いいですね。あと布のインテリアですから優しい印象で居心地がとてもよいです。全体的にモダンな感じもイイっすな」とニコニコ顔でちょこんと座りながら、色々な場所をペタペタと触れます。天井高も全高からは信じられないほど高く不満ナシです。

後席の足元は十分な広さ

後席にはUSBレセプタクルを2系統用意する

 居心地のよい空間の中で気を抜かずに「こんなところに収納があるんだ」「後席にもUSBがあるんですね」と、チェックを怠らない美環さん。「ここに収納があったら使いやすいとか、ここにボタンがあったらイイな、がちゃんとある感じ。抜け目ないですね」とコメント。

大型のスーツケースも余裕で入るFITクロスターの収納部

後席は座面を持ち上げることも可能だ(写真はFITの他モデル)

後席を倒して荷室を拡充することもできる

 荷物が載るかどうかは重要なポイントで、ラゲッジスペースもチェックする美環さん。広い収納スペースに文句ナシ!もちろん簡単に倒れるリアシートにも大満足ですが、その上「リアシートの座面が上がる」という機構にもビックリ! 「やりたい放題ですなぁ」という声以外、驚きのあまり言葉が出ないほど。

 そうこうして、チェックを終えると後述する試乗会場までの道中、助手席にちょこんと座って乗り心地をチェックする美環さん。「乗り心地がホントにいいですね。しっとりしているというのかな。眠たくなっちゃうほど心地よいです。それにとっても静か。これがハイブリッドなんですね」と言うと、いつしか夢の中へ……。

FITに搭載される「e:HEVパワートレイン」

 彼女が寝ているうちに、テクニカルなことを説明しましょう。搭載するパワーユニットは1.5リットルエンジンに2モーターハイブリッドという構成。ちなみに2モーターとは、発電用モーターと駆動用モーターの2個のモーターを搭載するという意味で、駆動モーターを2基載せているわけではありません。最初はインサイトと同じパワーユニットかと思ったのですが、インサイトがi-MMDと呼ぶのに対して、FITは 「e:HEV」と名称が異なるほか、インサイトと比べコンパクト化を達成しています。

 コンパクトカーのハイブリッド車といえば日産の「NOTE e-POWER」が広く知られています。こちらはエンジンは発電機を回すことに専念し、駆動はモーターのみというシリーズハイブリッドのパワーユニット。ホンダのe:HEVは、モーターのみ駆動するEVモード、エンジンの出力で発電用モーターを回し、その電力でモーター駆動するハイブリッドモード、そしてエンジンのみという3つのモードを走行状態に合わせて使い分けています。これは高出力が必要となる高速走行時にモーター単体と比べて効率がよいだけではなく、アクセル開度とエンジン回転数が直結する「生理的に心地よい走り」も期待できます。ホンダは走りを忘れていないんですね。

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