PCやスマホを使って、英語学習を時短にする便利なサービスやツールなどを紹介する連載。今回は、高精度な翻訳機能で話題になった「DeepL」をご紹介します。
「DeepL」は、独・ケルンで2009年に創業したLingueeが提供する機械翻訳サービス。ニューラルネットワークを使った機械学習による機械翻訳だが、すでに1億人以上が利用しているという。日本語に対応したのは今年3月で、同社の調査ではGoogleやMicrosoftといった他社の機械翻訳と比べてより優れた翻訳結果だったという。同時に中国語にも対応したほか、4月にはブラジルのポルトガル語もサポート。英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、オランダ語、ポーランド語、ロシア語と合わせて11カ国語の相互翻訳に対応している。
翻訳は同社のサイト(https://www.deepl.com/translator)にアクセスして、入力ボックスにテキストを入力するだけ。自動的に言語が判別されて、隣のボックスに翻訳が表示される。翻訳言語をドロップダウンから選択すれば、指定の言語での翻訳が可能だ。
Webサイトなどからコピーしたテキストをそのままペーストしても翻訳されるが、長文の場合は多少待たされる。文字数の上限は5,000文字までとなっている。少なくとも日英、英日相互の翻訳はかなり自然で、そのままで十分に意味が把握できる。翻訳結果は、アイコンをクリックしてクリップボードにコピーしたり、他のアプリで共有したり、テキスト形式での保存が可能。
面白いのは、翻訳結果にカーソルを合わせると、別の語句を使った翻訳結果を提示してくれる点。例えば「便利なサービスを使って時間短縮で英語を身につけよう」という文章は、最初「Learn English in less time with these convenient services!」と翻訳された。カーソルを合わせると「Improve」という提案が表示され、選択すると訳文が「Improve your English in less time with these convenient services」に変わった。意味はおおむね同じだが、別の表現を提示してくれるのは非常に便利だ。
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