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5G対応2画面スマホ「LG V60 ThinQ 5G」は使い方が千差万別

2020年04月20日 12時00分更新

「2つの機能を同時利用」が真骨頂

 では実際のところ、デュアルスクリーンはどのように活用できるのだろうか。誰しもが最初に思いつくのは、「Galaxy Fold」のような折り畳みスマートフォンと同様、2つのディスプレーを1つにして、タブレットのように広い画面として利用することではないだろうか。

 もちろんLG V60 ThinQ 5Gも、対応する一部アプリに限定されているが、「ワイドモード」という機能を使うことでそのような使い方ができる。しかしながら実際に使ってみると、中央のベゼル部分が太いためあまり見やすくはなく、使い勝手が良くないと感じてしまう。

一部アプリは「ワイドモード」にすることで、2つのディスプレーを1つにして活用できるが、真ん中のベゼルが太いのであまり快適ではない

 では、デュアルスクリーンはどのような活用方法が想定されているのかというと、たとえばウェブブラウザーで情報を調べながら地図を見たり、メールを見ながらスケジュールをチェックしたり、2つの位置情報ゲームを同時にプレイしたり……など、2つのディスプレーで別々のアプリを動作させると使い方である。1台のスマートフォンで2つのアプリを同時に動かせることが、LG V60 ThinQ 5Gのデュアルスクリーンの真骨頂といえるだろう。

写真を見ながら地図を見たりなど、2つのディスプレーで別々のアプリを同時に動かせるのがデュアルスクリーンの最大の魅力といえる

 またゲームに関しては、ディスプレーの一方をゲームパッドとして活用することも可能で、コントローラーの種類も複数用意されている。基本的にはゲーム側が外付けゲームパッドでの操作に対応していないと利用できないのだが、独自のゲームパッドをカスタム作成することとにより、非対応のゲームにも対応できるようだ。

ゲームプレイ時は、一方のディスプレーをゲームパッドにしてプレイすることも可能。広いディスプレーを存分に活用したプレイができるようになる

 またアプリによっては、2つのディスプレーを有効活用できる機能が用意されているものもある。例えばプリインストールされている「Whale」というアプリを利用すると、一方の画面に表示されたWebサイトのリンクをダブルタップすることで、もう一方のディスプレーにそのリンク先のページを表示することができ、ページを行き来する必要なくWebサイトの閲覧が可能になる。対応アプリはまだ少ないものの、有効活用することで非常に便利になることは覚えておきたい。

プリインストールされている「Whale」というウェブブラウザーを使うと、リンクをダブルタップすることで、隣のディスプレーにリンク先のページを表示できる

【まとめ】2画面は魅力的、ただしサイズが悩ましい

 まとめると、LG V60 ThinQ 5Gは単体でも非常に性能が高い5Gスマートフォンとして活用できるが、専用のケースでディスプレーを追加でき、活用の幅を大きく広げられる魅力は大きい。デュアルスクリーンはアイデア次第で幅広い使い方ができるので、とても使い方の工夫しがいがあるスマートフォンといえるだろう。

 ただスマートフォン単体として見た場合のインパクトが弱いのと、やはりケースを装着した時にどうしてもサイズが大きくなってしまうのは気になるところ。デュアルスクリーンにどこまで価値を見出せるかが購入の判断基準となるだろうし、そのためにもデュアルスクリーンを有効活用するアプリやサービスがもっと増えることを期待したい。

ドコモ「LG V60 ThinQ 5G L-51A」の主なスペック
メーカー LGエレクトロニクス
ディスプレー 6.8型有機EL
画面解像度 1080×2460ドット
サイズ 約78×170×9.2mm
重量 約218g
CPU Snapdragon 865
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 10
5G最大通信速度(下り/上り) 3.4Gbps/182Mbps
5G対応周波数 3.7GHz帯/4.5GHz帯/Sub6
無線LAN IEEE802.11ax(2.4/5GHz対応)
カメラ アウト:約6400万画素
+約1300万画素(超広角)
+TOFカメラ
/イン:約1000万画素
バッテリー容量 5000mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 ○/○(IPX8/IP6X)
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
Qi
カラバリ クラッシーブルー、クラッシーホワイト
発売時期 4月下旬以降
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