VAIOのマシンなら遠隔でSSDからデータをまるごと消せる
テレワークの導入には、今回のような外出自粛が求められる状況だけでなく、自然災害が発生した際の事業継続、オフィスコストの削減、通勤・移動時間の削減による生産性向上、育児や介護とオフィスワークの両立といった面でもメリットがある。
総務省の「平成30年通信利用動向調査の結果」でも「非常に効果があった」「ある程度効果があった」の回答が合計81.6%になったとしている。
また、東京都は「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金」として、2~999名以下の企業でテレワークの導入に必要な機器やソフトウェアの経費を最大250万円まで助成する施策を実施。6月1日まで申請を受け付けている(編注、申請期間が延長となりました)。TRUST DELETE Biz for VAIO PCもこの対象となっている。
TRUST DELETE Biz for VAIO PCは、遠隔でファイルやSSD全体を消去できるソリューションだ。企業としていちばん心配なのは、マシンをオフィス外へ持ち出すことで紛失や盗難のリスクが発生すること。そうしたときに、遠隔でデータの消去が可能ならば、データが漏れるリスクを大幅に低減できる。
ヒューマンエラーはどうしても発生するもの。漏洩の原因を作った社員を責めるのではなく、企業がこうしたソリューションを導入することで、社員を守ることが重要。優秀な人材の損失にもつながる可能性があるので、早急に対応すべきなのである。
遠隔操作によりデータを削除するソリューションはいくつかある。企業が導入したPCの資産管理や利用状況を把握するMDMソリューションなどでもサポートしているが、「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」が優れているのは、VAIOに搭載されたBIOSレベルでSSDを消去する「Phoenix SecureWipe」に対応していることだ。一般的なPCとデータ消去サービスの組み合わせは、OSを起動した状態で消去命令を実行するため、ストレージ全体の消去はできない。VAIOとTRUST DELETEの組み合わせであれば、BIOS起動時にハードウェアレベルでデータの適正消去が可能なため、復元も困難な状態にできる。
また、PCを遠隔ロックする機能もよくあるが、単にOSからログアウトするだけのものも多い。もしリテラシーの低い社員がPCにパスワードを貼り付けていたらまったく意味がない機能だ。その点でも「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」は、ログアウトだけでなく、キー入力や外部入力もロックしてPC自体を使えなくしてしまうのだ。
さらに、位置情報を取得することでPCの位置もある程度特定可能。履歴も取れるので紛失したPCを見つけ出すことにも役立つ。Wi-Fiの電波によって位置を推測できるが、LTE搭載モデルなら、より細かな位置を割り出せる。もし、これからマシンを導入するのであれば、LTE搭載モデルを強くオススメしたい。
VAIOによると、LTE搭載モデルの選択率は昨年の7月の時点で対象機種の約33%。いまテレワークを前提にマシンを導入するのであれば、社員の通信環境に左右されることなく利用できるようLTE搭載モデルがベスト。
いまどきはスマホ生活の人が多く、自宅にネット回線がないケースもあり、別途モバイルWi-Fiルーターを用意するはめになる。LTE搭載モデルなら、資産管理をまとめられマシンを起動すればすぐにネット接続されるため、どんな社員でも迷わず利用できる。また、大型マンションなどの集合住宅では、住民が同じタイミングでインターネットを利用することで回線がひっ迫するという状況も発生している。そのバックアップ手段としてもLTE搭載は有効だ。
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