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7000円台で買えるマウスのゲーミングヘッドセットがテレワークにオススメなワケ

2020年04月27日 11時00分更新

小声でも聞き取れる良好なマイク感度

インテル Core i7-10510Uプロセッサー搭載の「mouse X5」に接続して使い心地をチェック

 さて、ここまで紹介してきた「G-Tune GAMING HEADSET」について、実際にオンライン会議での使い心地も試してみた。3月に発売した、15.6インチノートPC「mouse X5」のシルバーモデルを使ってチェックしていく。「mouse X5」を購入する際のBTOメニューでも「G-Tune GAMING HEADSET」は、同時に購入可能。その際は前述の通り、単品で買うより2000円お得に購⼊できる。

 オンライン会議に必須なのは、まずマイク。自分の声が届けられなければ話し合いができない。顔を見ながら話すのであれば、ウェブカメラも必要だ。ノートPCであれば、大抵のモデルはウェブカメラとマイクを内蔵している。

「mouse X5」の100万画素のウェブカメラを搭載。「Windows Hello 顔認証」にも対応している

 別途デバイスを用意しなくても、一応これだけでオンライン会議に参加はできる。しかしウェブカメラはともかく、ノートPC内蔵のマイクは音質もそれほどいいわけではなく、また指向性の関係で広い範囲の音を拾うため、自分の声以外の雑音が入りやすい。

 加えて、ノートPCのみでオンライン会議をする場合、ヘッドホンやイヤホンを使用しないので、音はスピーカーから聞くことになる。相手の声が聞き取りづらいし、スピーカーから出た音をPC内蔵マイクが拾ってしまう場合もある。

 スタンドマイク+ヘッドホン/イヤホンといったデバイスを使う手もあるが、スタンドマイクの分余計にデスクのスペースを使うことを考えれば、やはりオンライン会議ではヘッドセットを使用するのが基本になるだろう。

 オンライン会議ツールには「Zoom」を使用した。昨今、新型コロナウィルスの影響もあって利用者を増やしている「Zoom」は、ホストがミーティングを設定すれば、URLを共有するだけで手軽にオンライン会議を始められるサービスだ。

 無料でも利用可能で、1対1のミーティングは無制限、グループミーティングは40分までで100人まで参加できる。最上位の有料プランでは最大1000人まで参加可能になる。

URLを使って簡単にオンライン会議の接続ができる。ビデオあり/なしでの音声会議はもちろん、文字でのチャット機能や画面共有機能などもあり、自宅で自分の部屋の様子を映したくない人向けに、バーチャル背景として背景画像を自由に設定もできる

 今回は「mouse X5」に接続した「G-Tune GAMING HEADSET」で、「Zoom」で繋げた別のノートPCのマイクに話しかけた声が、明瞭な音で聞こえるかチェック。また「G-Tune GAMING HEADSET」のマイクに話しかけた声が、もう一方で明瞭に聞き取れるか試した。

 結論として、「G-Tune GAMING HEADSET」はヘッドホン部もマイク部も、十分な性能を持っているといえるだろう。特にマイクはかなりいい感度だ。

 取り外し可能なマイクを採用しているので、音が途切れたりするようなこともあるかと思ったのだが、まったくそんなこともなく、クリアな声を届けられた。小声でもまったく問題なく拾ってくれるくらい感度もいいので、話したことが相手に届かずにストレスがたまるといったこともなさそうだ。

 ただし、感度がいいだけに、間違っても会議中に「このクソ上司め……」などと悪態をついてはいけない。そういうのは手元スイッチでマイクをミュートにしてからにしよう。

 ヘッドホン部に関しても、オンライン会議での音質は十分だ。複数人で話していても誰の声なのかしっかりと判別できるだろう。こちらも取り外し可能なケーブルになっていることでの不具合などは感じられない。手元スイッチでの音量調節も便利で使いやすい。

マイクやスピーカーの音量調整ができる「G-Tune Customize Software」

 せっかくなのでゲームもプレイしてみたが、エントリークラスだけあって、上位のゲーミングヘッドセットと比べればさすがに音質の差は感じる。一応、専用ソフトウェアで立体音響(Virtual 7.1ch)機能を利用できるようになるが、あまり音の定位が分かりやすいとは言えないだろう。ソフトウェアでカスタマイズできる項目も多くはない。

 「PUBG」や「フォートナイト」、「Apex Legends」といったバトルロイヤルゲームを含めた、FPSのeスポーツタイトルが近年人気だが、そういったタイトルでは、ガチなゲーマーには多少物足りなく感じるかもしれない。

 とはいえ、オンライン会議においては“誰がどの方向から話しているか”などが分かっても、まったく意味がないし、そもそもオンライン会議ツールに音の定位を細かく変える機能はほぼないだろう。大型のイヤーパッドで装着時の快適性も申し分なく、テレワーク用のデバイスとしてコストパフォーマンスの高さは魅力的だ。

将来的にも今のうちにテレワーク環境の構築を

 規模の大小や内容にかかわらず、職場の人と顔を突き合わせて話し合いをする、という機会は多い。しかし新型コロナウイルス感染の予防として避けるべき「3つの密」、すなわち「密閉・密集・密接」の観点から言えば、従来のように1つの部屋に人が集まって対面で話し合うような会議は当然避けるべき状況に当たる。

 しかし、メールなど文字だけでのやり取りでは業務上不十分な場合もあり、やはり話し合いの場が必要になってくることは避けられない。となれば、実際に顔を突き合わせずに会議するオンライン会議が有効だ。ここ最近で実際にオンライン会議を行なう機会が増えたという人も多いだろう。

 そんななか、オンライン会議をストレスなく進められるデバイスというのは非常に重要だ。おそらく今回の事態が収束しても、テレワークのノウハウは日本に着実に溜まり、オンラインで業務を進める機会も増えていくことが予想される。ある意味今こそが本当の「働き方改革」の時期といえるかもしれない。

 一時の事態だからと、デバイス環境の構築をサボっていては、今後の日本の働き方の変化に取り残される……なんてことも考えられる。快適なテレワークへの第1歩として、ぜひ「G-Tune GAMING HEADSET」を検討してみてはいかがだろうか。

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