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過去5年に火災事故等が25件、就寝中にやけどした事例も

ワイヤレスイヤホンの発火事故が増加、消費者庁が注意喚起

2020年03月27日 17時00分更新

完全ワイヤレスイヤホン、左右一体型ワイヤレスイヤホン、ワイヤレススピーカーなどの発火・発煙事故に注意

 消費者庁は3月25日、4月からの新生活における注意点として、ワイヤレスイヤホンおよびスピーカーの発火・発煙などの事故に関する注意を呼びかけた。

 近年消費者庁には、ワイヤレスイヤホンおよびスピーカーに関する火災事故を含む発火・発煙等の事故及び危険情報が寄せられており、出荷台数が増えるにつれて、年々増加傾向にあるという。これらは、リチウムイオンバッテリーを搭載しているため、モバイルバッテリーと同様の製品と考え、火災事故等が発生する危険性を認識することが大切だという。

消費者庁発表より

 消費者庁の「事故情報データバンク」によると、平成27年3月から令和2年2月までの5年間に、ワイヤレスイヤホンに関する火災事故等が25件、ワイヤレススピーカーに関する情報が16件寄せられている。身体への被害については、就寝中に発熱した際に触れてやけどした事例や、髪が焦げた事例等が4件あったという。

 また、事故情報データバンクにおける事故事例として、インターネット通販で購入したワイヤレスイヤホンをUSB充電していたら炎が上がったケースや、ワイヤレスイヤホンが発火してアパートの4畳分の畳が燃えた火災事故などを紹介している。

 火災事故等を予防するために、消費者庁は以下の点について注意を呼びかけている。

(1)製品本体に強い衝撃、圧力を加えない、高温の環境に放置しない。

(2)防水の製品以外は、水をかけたり、ぬれた手で触れない。

(3)充電中は周囲に可燃物を置かない。

(4)異音がする、煙が出ている、熱くなっている、変な臭いがするなど、いつもと違って異常を感じたら使用を中止する。

(5)充電ケースを布などで覆わない。

(6)付属の充電ケーブル以外で充電しない。

(7)お持ちの製品がリコール対象かどうかを確認し、対象品であれば、不具合が生じていなくても使用を中止する。

(8)製造事業者、輸入事業者や販売元が確かな製品を購入する。

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