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サイコムがプロゲームチームを本格支援!

「CrazyCatsCosmo」所属の“猫”達の新しい住処、ゲーミングハウスとはどんなところ?

2020年03月28日 11時00分更新

日本初の「ゲーミングハウス生活垂れ流し」配信で
普段の練習風景や生活が丸見えに!

 CCCにとってこのゲーミングハウスは理想的なゲーム環境としてだけでなく、別の大きな意味を持っている。それが、「ゲーミングハウス生活垂れ流し」配信だ。

 ストリーマーとしてゲーム配信をする、日常を切り取った動画を投稿するといったものなら多くの人がやっているが、この「垂れ流し配信」はゲーミングハウス内にカメラを固定設置し、常に24時間、休むことなく配信するというもの。当然だが、この記事を読んでいる今も配信されている。

crazycatscosmoのライブビデオをwww.twitch.tvから視聴する

ゲーム部屋とリビングの2ヶ所にカメラを設置。本当に日常そのものを配信しているため、普段、選手がどんな行動をしているのかまでわかる

 この垂れ流し配信のアイディアは、kanarian選手によるものだ。

「プロゲーミングチームの選手として、試合でパフォーマンスを発揮するのはもちろんですが、それ以外のところでも、プロとして何かコンテンツ提供できたらいいなと思って始めました。たぶん日本初です」(kanarian選手)

 選手たちの日常会話から練習風景まで、すべてそのまま視聴できるだけでも面白いのだが、さらにうれしいのが、視聴者がコメントを書き込めば、それに対してすぐに選手が反応してくれること。垂れ流しといっても一方的に視聴するのではなく、選手とコミュニケーションが取れるというのがこの配信の強みだ。

 もちろん24時間なので選手がいない時間帯もあるし、反応できないこともある。また、聞かれては困る会話のときはミュートになるとはいえ、試みとしては非常に面白い。この配信を見てCCCに興味をもった、ファンになったという人も少なくないだろう。実際、キッチンの家電や日用品、食料品などの差し入れも、この配信を見てという人ばかりだ。

右が元々あった炊飯器で、左が支援品として送られてきた大きな炊飯器。視聴者によって支えられている

 ここで気になったのが、なるべく誰かが画面に映っているように、日直のようなものを決めているのかということ。コンテンツとして成立させるなら誰か1人でも画面内にいたほうがいいだけに、時間制や当番制だったりしないかと聞いてみたのだが、「とくに決めてません」(佐藤氏)というシンプルな答えが返ってきた。

 あくまで等身大のゲーミングハウス生活を見せるというのが前提となっており、そういった脚色は全くなく、選手の自主性に任せているようだ。

 とはいえ、深夜を除けば多くの時間帯で誰かしら選手がいる。これは24時間垂れ流し配信しているという意識を選手全員が共有しており、自分たちにできることとして、当番などがなくても自然と行動しているがゆえだろう。

 こういった意識が見える活動として、視聴者と一緒に楽しもうというものも多い。料理配信はもちろんだが、例えばcoolit選手のやたらと歌声がきれいなカラオケ配信、視聴者のリクエストによる各選手の筋トレなどは、ある意味人気コンテンツとなっている。

coolit選手によるカラオケ配信。平均視聴者数が75人を超えたのもこのカラオケのおかげだ

 時間繋がりでもうひとつ気になっていたこととして、生活サイクルをどうしているのかというのがある。朝はみんな時間を決めて起きて朝食をとるとか、就寝時間を決めているとか、そういった集団生活にありがちなルールについてだ。

 これについても「生活サイクルは選手ごとに違うので、とくに決めてません」(佐藤氏)とのこと。決まっていることといえば、15時~17時半ごろの韓国スクリム、20時45分~23時45分までの日本スクリムに参加することくらい。この前後に練習やミーティングを行なうことはあるものの、基本的には自由。食事時間についても同様で、練習前に食べる人もいれば、就寝前に食べる人もいたりと、自由だ。なお土日は休みとなっている。

 もちろん決まったスケジュールはないものの、チーム動画の撮影やコンテンツ作成、共同生活に欠かせない買い出しなどは全員が協力する。お互いがお互いを尊重しつつ、チームとしていい関係が築けているようだ。

「選手の日常を通してファンと交流できれば……というのが一番の狙いですが、これ以外にも、PUBG関係、eスポーツ関係の人達が交流できる場になればいいなと考えています。このチャンネルに来れば、CCCのメンバーだけではなく、視聴者同士でも雑談できるというようなのが理想ですね」(佐藤氏)

 当面の目標は、フォローと同時視聴者数を増やすこと。家に帰ってきたときとか、ちょっと時間が空いたときになど、誰かが必ずいる場所として立ち寄ってくれるとうれしいとのことだった。

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