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ど真ん中の“音質”を狙った完全ワイヤレス

ゼンハイザーもノイズキャンセル対応に、完全ワイヤレス「MOMENTUM True Wireless 2」発売

2020年03月26日 11時00分更新

背景の写真は、ゼンハイザーが創業時の社屋。いまでも残っており、民家の一部を会社にしていた。

75周年を迎えたゼンハイザーの意欲作、音質に妥協はしない

 サウンドは、ゼンハイザーらしい美しい高域が魅力。かといって細い印象はなく、ボディー感のあるボーカルなど、豊かな中域を聞かせる。同価格帯の他社製イヤホン数機種と聞き比べてみたが、音場感の広さや子音の響きの美しさなどが特徴的に感じた。また、バイオリンなどは滑らかかつしなやかに表現する一方で、ピアノの硬いタッチなどは、なまらずしっかりと再現。音の質感の描き分けが非常に忠実な印象だ。

 製品コンセプトのひとつに静寂と高音質がある。ゼンハイザーのユーザーは、完全ワイヤレスイヤホンの選択でも(利便性一辺倒ではなく)音質を最優先に考えているとのことで、これに対して「真摯に向き合うことが大切」だと考えて製品を開発したそうだ。

 3万円台後半という実売価格は、ノイキャン搭載完全ワイヤレス機の中でも、高価な部類に入る。しかし、音質の良さは大きなメリットだ。ゼンハイザーのサウンドに親しみがあり、オンリーワンの音を探すユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢になるだろう。

ゼンハイザーは今年75周年を迎える。写真は過去の代表機種。

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