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即日利用可能なVPN機器「SEIL」を提供、早急にテレワーク環境を導入した企業を支援

IIJ、テレワーク支援としてリモートアクセス環境を5月末まで無償提供

2020年03月13日 17時45分更新

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてニーズが増えている在宅勤務およびテレワークを実現するリモートアクセス環境を、5月31日までの期間限定で無償提供すると発表した。

 同社では、これまでリモートアクセス環境を導入していなかった企業や、導入していたものの利用者が想定以上に多く、システムが足りなくなった企業などから環境を早急に整備したいという要望が多数寄せられているという。これを受け、IIJでは最短で即日、リモートアクセスサーバー機能を備えたVPN機器「SEIL」(同社開発の企業向けルーター)を出荷。遠隔でSEILを管理するマネージメントサービス「IIJ SMF sxサービス」を利用するため、SEILにケーブルを繋いで電源を入れるだけで設定情報を自動で取得して動作する。

 リモートアクセス環境の構築の場合、さまざまなセキュリティー対策が必要になり、通信品質も課題となることから、IIJでは通常はセキュリティー機能を備えた「IIJ GIOリモートアクセスサービス」や、高セキュリティかつ通信品質が高いVPNサービス「IIJフレックスモビリティサービス」を提供している。しかし、これらのサービスで環境構築するには通常1~2ヵ月かかるため、今回は緊急時の応急対策として即日リモートアクセス環境を構築できる企業向けルーターの提供となったという。

 SEILは接続認証としてアカウントID/パスワード認証を利用、1台で同時50接続のリモートアクセスが可能。情報漏洩のセキュリティーリスクを考慮し、許可する接続はリモートデスクトップ(RDP)のみに制限することで安全なテレワーク環境を実現しており、RDP接続時に接続元のローカルPCへのデータコピーを制御することも可能。利用にあたってはNTT東日本もしくは西日本のフレッツ回線(ファミリー・マンションタイプ)、プライベートIPアドレス(ひとつ)、PPPoEセッションの空き(1セッション)などが必要となる。

 なお、同社では今回の提供は、あくまで緊急時の一時的な利用と想定しており、継続的なリモートアクセス環境が必要な場合は、自社に必要なセキュリティー要件や利便性などを検討したうえで再整備することを推奨している。

 
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