「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」
寿がきや食品
280円前後
https://www.sugakiya.co.jp/special/karakara/
定番の激辛カップ麺がまたまた登場
定番になるには、それなりに理由があるものです。ほかに代えがたい個性があったり、独自の存在を確立していたり。定番になればファンが増え、期待する人も増え、人気が生まれます。当たり前のような話ですが、ありふれたものでは、そうはいきません。独自の魅力がなくては。
というわけで、2020年も出ました「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」です。個性のかたまりのような一杯。価格は280円前後。
東京石神井のラーメン店「麺処井の庄」が監修した、強烈な辛さで根強いファンを持つカップめん。毎年リニューアルを重ねており、今年でシリーズ12周年を迎えます。
2020年版の辛辛魚は、「本物感」をテーマに、よりお店の味に近づけるよう、辛さと豚骨・魚介のバランス、スープの濃厚感を追求したとのことです。「濃厚」かつ「ワイルド」、そして「激辛」を楽しめるとのこと。パッケージには「辛さと濃さの追求2020」とあります。
麺は全粒粉を配合した、コシと弾力があるというノンフライ太麺。辛口豚骨醤油スープは、豚骨ベースの動物系スープに特製ラー油を加えています。シリーズ恒例の、唐辛子と鰹荒節の特製あとのせ辛魚粉が別添。
辛辛魚のフタを開けると、かやく入スープの素、液体スープ、後入れ粉末スープが入っています。かやく入スープの素を入れてから熱湯を入れて4分後に、液体スープ、後入れ粉末スープを入れれば、完成です。注意点としては、とにかく「よく混ぜる」ことが肝心。まず熱湯を入れて4分後、液体スープを入れる前に、麺を軽くほぐしておくと、食べるときにもうまくほぐれてくれます。
液体スープはかなり粘度が高い、後入れ粉末スープはスープに溶けにくい……ということで、それぞれ、入れたあとに「ちょっとやりすぎかな?」と思うぐらい混ぜることで、味が均一になります。逆に、それをしないと、容器の底に液体スープなどが溜まりがちなので、気をつけて。
辛辛魚の辛旨へのこだわりは、具材はネギだけというシンプルさにも現れています(発売初期は焼きのりが入ってたものの、2013年からネギのみ)。さまざまなバリエーションが目立つカップ麺業界において、このいさぎよさは異例ともいえましょう。
すこーし辛さのエッジが立ったような気がする
スープですが、もう、いまさら付け加えることはないかもしれません。辛いです。問答無用で辛い。「激辛」といっても問題ないですよね。
もちろん、辛さのインパクトだけではなく、魚粉で舌の上に「ガツン」とくる風味はあります。ここ数年で流行している麻辣系の舌に残る辛さではなくて、舌の上でビリッときたらすぐに引く刺激。そこに、魚粉の強い風味、豚骨のコクが残るというわけです。
今年のスープは辛さのエッジが立っているというか、わずかなまろやかさがほんのすこ〜し交代して、たしかにワイルドな刺激が増しているように思います。立ち上がりのある、パンチの効いた辛さ。というのかな。
ノンフライの太麺なので、スープの刺激に負けないインパクトはあります。コシがあるのがよいですね。さすがに全粒粉のテイストがまったく消えてしまいますが、まあ、それは仕方ないかと。
他の追随を許さない辛さと、魚粉と豚骨のうまみ。ネギ以外は一切入れないというストイックな姿勢。唯一無二の個性は健在です。さすがは定番の辛旨。個性がしっかりしているので、玉子やチャーシュー、あるいは思いきってチーズや納豆などを用意して、トッピングするのもおもしろいかも。
ワイルドな辛さが際立つ今回の商品。ファンにはたまらない仕上がりになっていると思います。辛党はぜひ。あ、さすがに伝わっていると思いますが、辛い味が苦手な人はぜったいに選ばないように……。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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