オリンパスはミラーレス一眼シリーズ「OM-D」の最新モデル「E-M1 Mark III」を発表した。2月28日発売で、ボディのみで予想価格は税込み約22万円となる。
ボディ内手ブレ補正が7段に!!
画像処理エンジンも刷新して
手持ちハイレゾ5000万画素も
E-M1はOM-Dシリーズの小型軽量モデルとしては最上位に位置するカメラで、2013年に発売となった初代のE-M1、2016年のE-M1 Mark IIともに、プロの取材カメラとして人気が高い。
昨年は大型で高信頼性ボディの「E-M1X」が発売となったが、今回は従来どおりの小型軽量で最高性能としてMark IIIが発表になったわけである。
搭載する撮像素子はMark IIおよびE-M1Xと同様の4/3型2037万画素のLiveMOSセンサーで画面サイズは17.4×13ミリと、流行りのフルサイズと長さ比で約2分の1、面積で4分の1というサイズである。
まず手ブレ補正は、新開発のジャイロセンサーによって、Mark IIのボディ内5.5段、ISレンズとのシンクロで6.5段から、ボディのみ7段、シンクロで7.5段と大きく向上した(E-M1Xと同値)。
また、画像処理エンジンが新世代の「TruePic IX(ナイン)」に向上した。Mark IIでは「VIII(エイト)」、E-M1XではVIIIを2つ搭載していた。
このIXつまりナインにより、まず、手ブレを利用して、画素ズラシをおこない、撮像素子の画素数以上の解像度の写真を撮る「手持ちハイレゾショット」が搭載され、5000万画素の出力が可能。三脚を使ったハイレゾショットでは5000万画素から8000万画素へと向上した。
TruePic IXによる新機能は、さらに、スローシャッターによる画像の流れ効果をライブビューで確認できる「ライブND」や、高精度で星にピントを合わせる「星空AF」、ヒトの顔と瞳を検出して、ピントを合わせる「顔瞳優先AF」は能力が向上して、動画でも利用できるようになった。
Mark IIからの向上点では、右手親指の位置にジョイスティック状の「マルチセレクタ」を搭載し、AF点の移動が容易になったほか、2時間で満タンになるPD対応のUSB充電、シャッターの耐久性が2倍の40万回になったほか、センサーのコーティングが新しくなりホコリがつきにくくなっている。
無線通信では5GHzのWi-Fiにも対応したほか、新たにBluetoothも搭載。インターバル撮影は10倍の最大9999ショットが、コンポジット撮影も2倍の6時間が可能となり、ダイヤルに「B」が加わった。
動画撮影機能では手ブレ補正の強度調整が可能になり、C-AFの追従感度も設定でき、ハイスピード撮影は2倍の120fpsに、また、ハイレゾ音声録画もできるようになった。
Mark IIIの本体サイズは134.1×90.9×68.9ミリでMark IIと変わらず、重量は充電池・メモリーカード込みで580グラムと6グラムだけ増えている。
標準ズームも軽くて高機能に
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
同時発表となった新レンズは、従来の12-40mmF2.8から、開放F値は1段落ちるが、小型軽量化を果たした「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」で、35ミリフルサイズ換算24-90ミリの画角をもつ標準ズームである。
F値固定の標準ズームレンズとしては世界最小最軽量で、大きさはΦ63.4×70ミリ、重量は254グラムと、F2.8より128グラムも軽量となっている。
マクロ機能にもこだわっており、広角端で最短撮影距離12cmとほぼレンズの目の前での撮影が可能。望遠端でも23センチで撮影でき、全域で撮影倍率0.5倍を実現している。
単体での発売は3月下旬で、価格は9万3500円である。E-M1 Mark IIIとセットになったレンズキットでは予想価格約28万6000円となっている。
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オリンパスはMark IIIの発売記念キャンペーンを5月12日まで実施の予定で、購入者にはもれなくギフトカードがプレゼントされる。ボディのみで2万円、レンズキットで2万5000円と消費税がもどってくる感じである。
2月14日~26日にオリンパスプラザにて実機を体験できるほか、27日からのCP+でももちろん体験できる。
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