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部屋数の多い間取りで使ってほしい

メッシュWiFi「ZenWiFi AC CT8」レビュー、隣の部屋でも高速接続

2020年01月28日 11時00分更新

隣の部屋でもメッシュWiFiなら超快適

 セットアップが終わったので、iPhone Xでスマホアプリ「RBB SPEED TEST」を用い、転送速度をチェックした。常時社内WiFiなどの電波が飛び交う編集部だが、比較的穏やかな日曜日の午後8時から敢行。本機はメッシュWiFiということで、サテライトを設置しない場合と、設置した場合で3回計測して平均を割り出した。

ルーター役を部屋の隅の置き、同室内の約14メートル離れた場所(部屋の対角)で計測した結果。なお、サテライトはその対角直線上で計測場所からルーター役のほうへ約1メートル離した場所に設置

 まずは対角14メートルほどの大部屋内でのテストだが、下りも上りもサテライトありの場合のほうが高速になった。特に下りは2倍以上速くなっており、大部屋においてもメッシュWiFiの効果が証明できた。続いて、その大部屋の隣の部屋での結果をお見せしよう。

ルーター役は前テストと同じ場所に置き、サテライトは隣の部屋の中央付近に設置して計測した結果。計測場所はサテライトから約60cm程度

 サテライトなしの場合は、先ほどよりも条件が厳しく大きく速度を落としているが、サテライトありの場合は下りも上りも300Mbpsを超えた。これはサテライトとスマホの距離が1メートル未満の超近距離だったからと思われる。なぜならルーター役の近くで計測すると、下りが約348Mbps、上りが326Mbpsと近い値が出たからだ。

 サテライトでもモデムとつながっているルーター役と同等の転送速度を実現できるのは、トライバンドのメッシュWiFiならではの良さだ。また、テストを通してASUS Router APPが非常に便利だった。ホーム画面で現在つながっているのはルーター役のほうか、サテライト役のほうなのかサクッと視認できるのが良い。

 ルーター役とサテライト役のどちらにつなげるのかは自動切り換えとは言え、「ん?何か遅くない?」と思ったら、すぐにアプリで確認して距離が近いほうへつなぎ直せるのはありがたい。もちろん、多少の時間が経てば電波の強いへ自動つながるのだが、その切り替えが待てないせっかちな筆者にはもってこいの仕様だ。

ASUS Router APPのホーム画面では、ルーター役(上)とサテライト約(下)に接続デバイス数のバッジが現われ、現在どちらにつながっているのかがひと目でわかる

 以上で、簡単ではあるがZenWiFi AC CT8の速度検証は終了だ。隣の部屋でルーター役と同等のスピードで使えるのは非常に魅力的で、スマホアプリでサクッとセットアップできる点もすばらしい製品だと言える。さすがにひとり暮らしのワンルームで使うにはオーバースペックと言わざるを得ないが、1LDKや2LDK、一戸建てなどで複数人で使う方ならオススメしたい。

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