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無線ゲーミングデバイス「G603」&「G613」がPhotoshopでもOfficeでも便利な理由

2018年03月24日 09時00分更新

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 ロジクールのワイヤレスゲーミングデバイスと言えば、同社独自の無線技術「LIGHTSPEED」によるワイヤード環境並みの応答性に定評がある。そんなゲーミング用のマウスとキーボードは性能の高さはもちろん、ゲームや普段使いにも使える豊富な機能を備える。なかでも、ロジクール製ワイヤレスゲーミング製品としてミドルレンジのマウス「G603」とキーボード「G613」は、ゲームはもちろん趣味や仕事でも使えるのでオススメだ。

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↑ロジクールのワイヤレスゲーミングマウス「G603」。実売価格は7100円前後。
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↑ロジクールのワイヤレスゲーミングキーボード「G613」。実売価格は1万2600円前後。

 両製品はともに昨年秋から販売しているが、とにかくワイヤレスでもゲームができる接続性・応答性を強くアピールしているのが特徴だ。PCとの接続は、専用の「LIGHTSPEEDレシーバー」をUSB端子に装着するだけ。このレシーバーは高い接続性・応答性を担保している反面、ロジクールの一般的なマウスでよく使われるUnifyingレシーバーのような複数台の同時接続には対応していない。このため、キーボード用とマウス用2つのUSB端子が必要だ。とはいえ、このあたりはワイヤードでも同じことなので、大きな問題にはならないだろう。

 ちなみに、USB端子の延長ケーブルも付属している。レシーバーとデバイスが10メートル程度離れても通信には問題ないため、延長が必要になるシーンは稀だと思うが、万が一に備える心遣いは嬉しい。

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↑延長ケーブルが付属。

 また、両製品ともBluetoothでの接続もサポートしている。こちらはノートPCやスマホ、タブレットでの利用を想定したものだろうが、その場合は通常のワイヤレスキーボードやマウスと同じ反応速度になってしまうので、ゲームをプレイするならLIGHTSPEED接続一択になる。

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↑キーボード、マウスともにLIGHTSPEEDとBluetoothの切り替えスイッチが備わっている。
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Bluetoothはゲーム向きではないので、普段使いにとどめておこう。

 まずはマウス「G603」の詳細を見ていこう。外観はゲーミングマウスとしてはおとなしいデザインで、一般的なマウスと同じように使ってもそれほど悪目立ちしない。キーボードもそうだが、LEDが光りまくることもないので、ゲーム以外でも遜色なく使えるのがゲーマー以外にもオススメしたい点だ。

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↑6ボタンあるが、1つはDPI切り替え用なので実質5つ。

 ボディーは手のひら全体で包み込んで使う右利き用の形状。単3形乾電池2本を装着できるが、なんと1本でも駆動可能で、重心や重量を考えて電池の装着位置、本数を調整できる。上位モデル「G903」のようなウェイト装着には対応していないので、重量バランスはこの電池で調整するしかない。

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↑ボディーは縦に長く、左側面のみにサイドボタンを備える右利き用。
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↑上蓋はマグネットで装着するタイプなので、取り外しはカンタン。乾電池は1本でも動作可能。

 センサーは、独自開発の「HERO」ゲーミングセンサーを使用。低消費電力で200~1万2000DPIを実現し、すべての範囲で400IPS(インチ/秒)の精度をうたう。実際使ってみたところ、筆者がふだん利用しているゲーミング向けではないマウスパッドとはちょっと相性が悪いようで、机上で操作した方が滑らかに動いた。ゲームで利用するなら、マウスパッドもゲーム向けにそれなりのものを用意したほうがいいだろう。

 各ボタンに使われているのはオムロン製のマイクロスイッチで、寿命は2000万回クリック。ボタン数はホイールボタンも含めて6つあり、スクロールホイールは、左右のチルトはなく、クリック・トゥ・クリックのみ。ホイールにはラバーが貼られており、指にフィットしやすく回転音もほとんどない。ボディーはプラスチックなので、持ち上げる際は滑りやすく、つまみ持ちで持ち上げるような操作をする人だとやや扱いづらいかもしれない。包み込むように握り、持ち上げないように使うのがいいだろう。

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↑ボタンはオムロン製のマイクロスイッチを採用。耐久性は高い。

 一方、キーボード「G613」は、パームレスト一体型で重厚感のあるタイプ。キー構造は、ロジクール独自の「Romer-Gメカニカルキー」を採用している。キーピッチは19mm、キーストロークは3mm、押し込み1.5mmでセンサーが反応する。押下圧は45±20gで、実際打鍵したところ軽すぎず重すぎない感じだ。すばやく打つとカタカタと気持ちのいい音が響くが、そんなにうるさい感じでもなく、文章を入力するときの邪魔にはならない。7000万回のキーストロークテストをクリアーしているので、キーを連打するようなゲームでも耐久性に問題はないはずだ。

 キートップは指先のカーブにフィットする曲面タイプで、日本語108キー配列だがカナ表記が省略されている。筆者は「かな入力」なため、個人的にはあったほうがいいのだが、ノールックで入力できる人ならあってもなくても問題ないはず。ちなみに、この原稿もG613を使って書いているが、問題なく「かな入力」できた。

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↑キートップは湾曲していて、指先にフィットする感じ。

 

 

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↑日本語108キー配列だが、カナ表記は省かれている。ただ、濁点や半濁点、句読点などは記載されている。

 G603とG613で各種設定は、専用ソフト「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」を使う。G603は「オンボードメモリ」と「自動ゲーム検出」の2つのモードがあり、前者はDPIなどの設定のほか、自分で新規にプロファイルを作成でき、後者だとゲーム(アプリ)によってあらかじめ用意されたプロファイルが自動的に設定される。

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↑「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」は公式サイトからダウンロードできる。日本語化されているが、文字が小さすぎるので、この辺りは改善してほしい。

 自分でプロファイルを作成する場合は、ゲームだけでなく通常のアプリも登録可能だ。利用方法は新規登録時にアプリを選択してプロファイルを作成。あとは、どのボタンにどういうコマンドを割り当てるか決めるだけ。コマンドもあらかじめ用意されたもののほか、ショートカットキーや複数のキー入力を登録できるので、かなり複雑な操作にも対応できる。このあたりはゲーミング用デバイスならではのカスタマイズ性だ。

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↑プロファイルを指定して、ゲームやアプリ用のカスタマイズが可能。プロファイルはキーボードと共通。

 また、レポートレートの切り替えも4段階で設定でき、DPI感度レベルも最大5つ設定可能。ホイールボタンの手前にあるボタンをクリックすることでDPIを切り替えられる。プロファイルごとに割り当てることもできるので、ゲームやアプリによって最適な動きにするといったこともカンタンだ。

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↑レポートレートはマウス裏面にあるスイッチで、125Hz~1000Hzまで切り替えられるが、ソフト上でも設定可能。
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↑DPIは設定した色がボタン部分のLEDに連動。今どの設定が反映されているのか、視覚的にわかる。

 G613は左側に6つのカスタムキーが並んでおり、これらに割り当てるコマンドを設定できる。プロファイルごとに設定できるので、使用頻度の高いコマンドを割り当てるといい。通常状態は「デフォルト プロファイル」だが、ゲームやアプリのプロファイルを設定しておくと、起動時(アクティブ時)はそのプロファイルが優先される。

 筆者は試しにPhotoshopのプロファイルを作成してみた。たとえばUnDoはCTRL+ALT+Zなので、これをG6キーに割り当てたらとてもラクになった。最後に使用したフィルターを実行するCTRL+ALT+Fなど、3キー同時押のよく使うコマンドはワンキーにまとめたい。ほかにはOffice系アプリに多い、ALTキーでメニューを選んだあとにキーを連続することで機能を実行する、なんていうのも割り当てられる。アプリごとに変えられるから、よく使う機能を割り当てると相当便利だ。

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↑新規プロファイルを作成してPhotoshopを指定。
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↑Gキーにショートカットを割り当てられる。
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↑作業がラクになること間違いなし。
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↑複数のキー動作を割り当てられるので、ショートカットが割り当てられていない機能もワンキーで実行できる。画面はWordで行番号を表示するためのコマンド。

 また、押したくないキーの設定も可能。もはやゲームでは必須の機能だが、これを通常のアプリでも活用できる。筆者はショートカット操作時にWindowsキーを誤って押してスタートメニューが立ち上がることが多かったのだが、それを押しても反応しないようにするだけでだいぶ悩みから開放された。

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↑ゲームプレイ時にWindowsキーなどが反応すると面倒。誤操作しないよう、あらかじめ無効にしておきたい。

 実売価格はG603が7100円前後、G613が1万2600円前後とそれなりにするが、例えばAmazonのセット価格では1万7649円(2018年3月22日時点)と案外手頃なお店もある。ゲーミングマウス&キーボードとして十二分に威力を発揮するのはもちろんだが、キー割り当てなどの機能も充実しているので、仕事の作業効率も上げられるだろう。筆者のように文章を打ち込む作業にはやはりメカニカルキーは最高だ。打ち損じがなく、パームレストがしっかりしているので手首の負担も少なくて済む。マウスはDPIを切り替えられるので、クリエイティブな作業にもうってつけである。ゲーマーはもちろん、ゲーマー以外の人にも使ってもらいたい製品だ。

■関連サイト
ロジクール「G603」製品ページ
ロジクール「G613」製品ページ

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