週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

思わず大音響で聴きたくなる1万円台の良コスパBluetoothスピーカー

2017年11月15日 06時00分更新

 近年売れ筋のスピーカーと言えば、スマホなどと無線で接続できるBluetoothスピーカー。近年は価格が3万円を超えるような高品質Bluetoothスピーカーも人気だが、よりお手頃でコスパのいい製品が欲しい、という人も多いだろう。普段はスマホとイヤフォンばかり使っているが、ゲームをやるとき、音楽を聴くとき、ビデオを見るときにステレオスピーカーを使いたい、という人もいるかもしれない。今回紹介するロジクールの「MX SOUND ZX1000(以下、ZX1000)」は、そんな人におすすめできる1万円台のステレオBluetoothスピーカーだ。

MX sound
↑ロジクールの「MX SOUND ZX1000」。実売価格は1万4000円前後。

 「ZX1000」は、まずそのスタイルが特徴的。出力は最大24W(RMS定格出力は12W)、定格出力6W×2のハイエンドドライバーを備え、低域用に独自デザインのポートチューブを本体内部から背面へ向かって配置している。大きい円錐と小さい円錐をくっつけてバッサリと切ったようなデザインで、机に置くと上方向に10度傾くようになっている。PCを利用するテーブルに設置し、椅子に座ると丁度いい感じで聴こえる設計だ。再生周波数帯域は75Hz~20kHz。サイズは160(W)×83.4(D)×160mm(H)、重量は1.72kg。

MX sound
↑ポートチューブの出口。手をかざすと空気が吹き出されるのを感じる。

 Bluetoothのペアリングは2台まで可能で、ほかにステレオミニジャックを2つ備えているので(端子にはPCとAUXと記載されている)、PCやオーディオ機器と直接ケーブルで接続できる。また、ヘッドホン端子も備えているのでPCやオーディオ機器のヘッドオン端子が遠い場合でも手軽に利用できる。

MX sound
↑右スピーカーにはステレオミニジャック2つと電源、ヘッドホン端子を備える。

 左右の配置は決まっていて、向かって右側が端子や電源があるほう。左スピーカーから伸びるケーブルを右スピーカーと接続して利用する。Bluetoothスピーカーなのだが、PCともケーブルで接続するとなると意外とケーブルだらけになる。

MX sound
↑各種ケーブルを挿したところ。左スピーカーとのケーブルの長さは140cm。

 本体には特に電源ボタンなどはなく、ACアダプターをコンセントに挿し込むだけで起動し、右スピーカーに音量の「+」「-」とBluetoothマークが白く浮かび上がる。しばらくすると消えてしまうが、手のひらなどを7cm程度まで近づけると、再び点灯する。20分間何もしないとスリープ状態になるが、スピーカーの前に手をかざせば、LEDが点灯して再稼働する。

MX sound
↑手をスピーカーに近づけると音量とBluetoothマークが表示される。それぞれボタンになっており、タッチ操作できる。

 さっそくBluetoothで接続してみた。iPhone 8 Plusで設定から「Bluetooth」をオンにし、右スピーカーに手を近づけて表示されるBluetoothのマークを数秒タッチすると、スマホ画面に「Logi MX Sound」が表示されるので、タップすれば接続完了だ。接続されると「ピポッ」と音が鳴ることでも認識できる。

MX sound
↑本製品を見つけたらタップするだけで接続できる。

 音楽プレーヤーで再生してみると、最初の音量調整で爆音になるケースもあるが、プレーヤー側の音量を調整し、その後本体側の音量を調整するといい。音の広がりはかなり感じられ、高音域のハイハット系や中域のボイスはよく響く感じ。低音はポートチューブにより増幅されるが、筆者的にはちょっと物足りなく感じた。これは聴く楽曲によるかもしれない。ただし、スピーカーの後ろに壁があると、音が反射して低域が増し、いい感じだ。

MX sound
↑重低音なテクノ系ではなく、J-POPのようなビートの効いた楽曲だと、このスピーカーに向いている。

 ウォークマンでもBluetooth接続して試してみたが、音量を絞って聴くより、大音響にして聴いたほうが音質はいいようだ。音量を絞ると中高域の響きはいいものの、低音はちょっとこもったような印象を受ける反面、音量を上げれば低音の抜けと高音とのバランスも良くなる。PCからケーブルで接続してみたが、音質的にはBluetooth接続と同じ。いつも聞いているはずのWindowsの通知音も、違った印象に聞こえる。

 PCとBluetooth接続を同時に使っていると、両方の音がミックスされて聞こえてくるが、Bluetooth接続2台の場合は最初に再生していたほうが優先され、停止することで自動的にもう一方へ切り替わる。特に切り替えスイッチはないので、音がなっているかどうかで自動的に切り替えられるようだ。また、iPhoneなどBluetooth接続した機器は、Bluetoothをオフにしたあとオンにしても自動的に接続はしないので、その都度登録されている機器から本製品を選択して接続する。

MX sound
↑iPhoneとウォークマン、2つ同時にペアリングできるが、スピーカーから聞こえるのはどちらか一方。

 実売価格は1万4000円前後だが、いつもスマホでヘッドホンを使って聴いている楽曲も、こうしてスピーカーにつないで大音響で聴くとまた違った楽しさがある。PCでも、ディスプレー内蔵の1W程度のスピーカーで聞いているのとは雲泥の差が感じられた。Bluetoothで手軽に接続して音楽を聴いたり、ふだんはPCにつないでおき、ゲームやビデオを大音響で楽しんだりと、マルチに使えるのがこの製品の最大の魅力といえるだろう。サウンド環境を改善したい人にオススメだ。

■関連サイト
『MX SOUND ZX1000』製品ページ

 

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります