プログラミングやロボットが学べる教育版レゴでおなじみのレゴ マインドストームが、マイクロソフトと連携して国内でのIT教育強化に乗り出す。
27日、レゴの教育部門レゴ エデュケーションと日本マイクロソフトは、クラウドを活用した小中高生向けのプログラミング教育カリキュラム「ロボット×クラウドではじめての本格プログラミング~レゴマインドストームで地球を探査」での連携を発表。日本のIT人材育成寄与を目的に、 2015年10月27日よりカリキュラムの提供を開始するとともに、今後全国の教育機関への展開で連携する予定だ。
同カリキュラムは、クラウドやIoT、データ分析といったビジネスでも活用が著しいテクノロジートレンドの初歩を楽しく学ぶことのできる入門教材。
従来のレゴマインドストームEV3の基礎プログラムを発展させ、Microsoft Visual Studioを使った本格的なプログラミングによるロボットの操作、センサーによる外部データ収集、さらにはMicrosoft Azure上であらかじめ準備されたIoTや分析サービス機能を用いたデータの収集・保存・分析・活用まで可能だ。
”ビックデータ時代のIoTの基本的な仕組みを遊びながら学べる教材”として、2014年10 月にレゴマインドストームの正規販売代理店であるアフレルとともに開発されたもの。すでに芝浦工業大學中学高等学校、お茶の水女子大学附属高等学校、東京大学教育学部附属中等教育学校、鳥羽商船高等専門学校などの複数校で同カリキュラムを活用した実証実験が行われている。
さらに、この実験結果を反映させた小中高の学生向けのワークショップが全国規模で展開されるという。教育関係のみならず、個人エンジニアや学生、特に高専生などが同カリキュラムを活用したワークショップを開催するための支援として、セルフオンライントレーニングサービス Microsoft Virtual Academy などを通じた年間約500名のトレーナー育成も予定されている。
レゴ マインドストーム |
実際のカリキュラムやワークショップにかかわっている、レゴマインドストームの販売代理店アフレルの渡辺登氏に聞いてみると、現場では教師や生徒それぞれに新鮮な受け止められ方をしているという。ワークショップで生徒たちは、超音波の距離やモーターパワーの値を変更したり、さらにはロボットの挙動や起動音を変更したりといった形でプログラミングを学んでいる。
生徒側からは、「自分で組み立てたロボットを自分が動かせて楽しかった。ロボットがインターネットにつながって動くとは知らなかった」、教師側では「学生の集中力がすごかった。社会で利用されているシステムを楽しく学ぶことができた」といった声があるという。
将来的に、マインクラフトやホロレンズなどと連携するなど、小学生が好き勝手に遊べるようになれたら、なかなかおもしろそうだ。
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