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ドローン宅配動画に注目集まる 米国初認可のデモ飛行に成功

2015年07月22日 15時00分更新

Flirtey
ドローンから落下するパッケージ

 認可されたドローンの配送は、商用ではなく医療用から始まった。

 オーストラリアのスタートアップFlirteyは、米国で最初のFAA認定によるドローン配送デモを実施。ミッション内容は、バージニア州の農村にある診療所に医療品パッケージを運ぶというもの。

 ドローンの発進から始まり、原野の上空を通過して、目的地に荷物を配送し戻るまでの映像が公開されている。配達に要した時間は往復でおよそ6分。車での配送には、舗装の悪い道路で90分かかるということなので、大きな時間短縮につながった。

Flirtey
原野のなかを進んでいく

 もともとFAA(アメリカ連邦航空局)では、ドローンによる配送を禁止していたが、遠隔地の医療機関へ医療用品を提供する目的で、NASAとバージニア工科大学のジョイントベンチャーであるFlirteyに規制を免除。17日、さっそく実験が行われたというわけだ。

 米国ではAmazonほか複数の企業が、ドローンの商用利用への規制が厳しすぎると主張し、配送免除の働きかけをFAAに行っている。そのため、FAA管理のもとでの商用ドローン配送を実現するための規制緩和が取り組まれており、年内にも成立する予定だという。Amazonは、新規制のもとでのドローン配送の用意が準備ができていることをすでに発表済みだ。

 米国では今回の配送デモによって、ドローンによる利用事例がより進むことが期待されている。

 日本でも19日に仙北市で、ドローン実証実験を可能とする地方創生特区『ドローン特区』での意見交換会が開かれたばかり。市販品のドローン配達に注目が集まっていたが、遠隔地医療での配送だけなく、ビジネスなどにおいてもさまざまな活用法が楽しみだ。

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