ごきげんよう。ナベコでございます。
今回は、みなさまが一日に何度も足を運ばずにはいられない、時に安堵を、時に虚しさを、時に絶望の2文字を思い出させてくれる、懐の広いスポットであるトイレについて、語りたいと思います。
限界値の人にとって、トイレは不平等だ
私、ナベコは前から思っていたのですが、公衆トイレに並んでいる人には、状態に差異がありますよね。ある意味、不平等ではないかと。
例えばですね。尿意メーターがギリギリまで上がってている状態(いわゆる漏れ寸)で、トイレに行ったとする。
すると、そのトイレに5人くらい既に並んでいる。女子トイレには、そんな状況ありがちなのです。
で、私より先に並んでいる人たちの顔を見て思う。この人たちと自分のトイレへの渇望具合は、同じか。
女性は基本的に、慎重なので、あとでトイレがない事態などを考えて、前払いトイレをしがちです。ええ、私もそうです。どんな時にも、余裕は必要です。
ですが、前払いトイレを目的にしている人と、10分目まで上がってきている人は、トイレの前ではたして同等なのでしょうか?
もちろん、順番は大事です。私も後から並んだ人に順番を抜かされたらたまったものじゃありません。
ですが、時に叫びたいです。
「助けてください。私いま、トイレギリギリです。先に行かせて下さい」
現実には、私も大人。大人のプライドをもって、声を納めぎゅっと脚をとじ、ふるふると震えながら行列を待機するに留まっています。
漏れ寸の人のためのリスキートイレを用意するべき
そこで、私は思うのです。
トイレ、限界まで行きたい人は、キレイさとか広さとか関係ありません。ただ、所定の場所で用を足して、人間の尊厳を守りたいだけなのです。
なので、ノーマルな状態だったらけしていかない、漏れ寸な人用のリスキーなトイレを、公共トイレに用意したらいかがでしょうか。
ナベコ案は以下の3つ。
1.おばけがいるトイレ
あまりに汚くて、おばけがいると噂されるトイレ。普通だったらけして入らない。限界値の人だったら呪われるとか別にかまわないかも。
2.扉に鍵がかからないトイレ
イメージ的には、海外にある足が見えるトイレ。普通の状態だったら恥ずかしくて入らない。1分1秒たりともトイレをガマンできない状態であれば、かまわないかも。
3.男性用小便器
2をさらに発展させて、男性用小便器のように、オープンなトイレ。設置スペースも少なくすむので、既存のトイレに新しく設置するにも適している。ただし、オープンのため、同性の前とはいえ普通の状態だったらけして使わない。トイレが一滴出かかっている、超絶ピンチ瀕死、爆死ギリギリの状態だったら……。うーん、それでも使いたくないかも。
有料トイレがあればいいんじゃないか
リスキートイレをあれこれ考えましたが、さすがに現実感にとぼしい。おばけを連れてくるのは無理だし、こんな公共トイレをつくったところ、ビルとか企業のイメージがガタ落ちです。
つまりは、トイレを限界まで渇望している人にとっては、トイレにいくばくかの対価をはらってもかまわないのです。
と、いうことは。つまり。
あ、有料トイレがあればいいんだ。
利用するのに数百円とかかかる有料トイレは、新宿駅構内などにありますが、タダでも利用できる公共トイレにお金を払うってナンセンスと考える人もいますよね。
ですがですが、限界値の人には、数百円なんて安いもの。お金払ってもいいです。漏れ寸の人用のトイレがあってほしいです。
ただし、これにも問題点が、漏れ寸用有料トイレのために通常の無料の公共トイレの数が減ってしまうのも切ないし、不満が出そう。
なんか良い方法ないんですかね。
漏らしたって「テヘ」で済む寛容な社会へ
思うんですが、決められた場所に生理現象である排泄をするって、大変なことだと思うんですよね。人間以外の動物はタレ流しですよ、パンツも履いてないですよ。トイレの場所を決めている動物がいるとはいえ、彼らは漏らしたところで、恥を思って世を忍んだりしないでしょう。
そんな高度な排泄を日々こなしている我々人間ですが、わずかな失敗で「大人として恥ずかしい」、「信じられない」という、人間性を否定するレッテルを貼られます。そんな、トイレに寛容じゃない社会があっていいものか。
いいじゃないですか、ちょっとくらい漏らしたって。「テヘ漏らしちゃった」っていったら、「このドジっ子さん」というだけで笑ってすまされる社会になれば、みんながちょっとずつ幸せになる気がします。
以上、ナベコのトイレ論でした。
なんでそこまで力説するかって? んなのきかないでくださいよ!
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