ごきげんよう、ナベコでございます。
最近、気になったこと。それは、かっぱ寿司の新業態『鮨ノ場』に取材に行って知ったこんなこと。
昨今の回転寿司チェーンでは、回っている寿司を取るより新規の寿司をオーダーする割合が高く、かっぱ寿司でいうと全体の約8割程度がオーダーによるものだそう。
え!? みんな回っている寿司を取っていないの?
写真はイメージです。 |
私は断固回っている寿司を食べる
回転寿司は私が子供のころからありました。そのときはまだ今のような大型チェーンはなくて、街にあったレーンの中に板前さんがいるタイプのこじんまりとした回転寿司屋がいつも混雑していました。
なので私にとって寿司は、桶に入っているものではなくて、回っているもの。
それでも子供心に、桶に入った寿司はかっぱ巻き以外を取ろうとすると親ににらまれるので、桶など回っていない寿司>回転寿司、という構図は理解していました。
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そんな私は、回転寿司屋にいくと積極的に回っている寿司を食べます。メニュー表には書いてあるけれど回っていないネタがどうしても食べたい場合をのぞき、ほぼ回っているものだけで勝負します。
ネタが回っているなしに関係なく新鮮さを求めて新たにオーダーする人もいると思いますが、多少ネタが渇いているのも回転寿司のアジ。見極めながら皿をチョイスするのも醍醐味、なんて考えていました。
なぜ回る寿司を取るか。理由は明快で、そこが回転寿司屋だから。
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もうちょっというと、本当のところはわからないのですが、本来高級であるはずの寿司がリーズナブルな価格になる理由は回っているから、そう思っていたからです。
寿司を回してひとつひとつの注文対応の手間を省き、お客さんの回転も速くし、かつ手の届くところに寿司があることで購買意欲もわかせる。
このシステムが回転寿司がリーズナブルであることの土台であれば、それに乗っかって回っている寿司を取ることが必要な要素、そう思っていたのです。
店側は責任として、回っている寿司の鮮度をしっかり管理する。
あと工夫として、回ってもおいしい寿司をつくる、というのも昔『将太の寿司』で見たことがある気がします。
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自分の胃袋と会話ができる神聖な場所
あと、寿司が回っていることのバリューもあります。
先日、夕飯時には早い昼下がりにふらりと板前さんが中にいるタイプの回転寿司屋に入ったところ、お客さんがガラガラの時間帯のため、レーンは回っているものの乗っている寿司がほぼ皆無。
直接オーダーして即つくってもらうという、ある意味回らない寿司屋にきたような勿体ない対応をしてもらったのですが、目の端をかすめていくスカスカの回転レーン。
回転寿司屋で寿司が回っていないなんて、なんて味気ないのでしょう。
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回転寿司の魅力。それは、目の前に寿司が回ってくることで、その都度胃袋に相談できるというのがあります。「ねぇ、胃袋さん。このネタ、食べたい? どう?」
私は食事を食べる時、断じて胃袋で食べます。何かの本で、食事は胃袋ではなく頭で食べるほうが有益というのを見たことがあります。つまりは、どんな食材かを分析し、店の雰囲気やサービスを観察し、良い点を吸収するというもの。ですが、私は断固として、胃袋の気持ちを最大限に尊重して、胃袋で食べてあげたい。
回転寿司は自分の胃袋と会話できる神聖な場。 |
寿司が回ってくると、ひと皿ひと皿が胃袋のとお見合い状態。
「あ、これが食べたい!」
「これは食べたい気がしてたけど今回はいいや」
字ヅラだけのメニューやカウンター越しのネタと対峙するより、すぐ手に取れるところにある寿司に対して、胃袋は雄弁です。
なので回転寿司とは、私にとっては寿司と対峙し、自分の胃袋と交信するとても神聖な時間。回らない寿司にはない、三位一体の精神世界がそこにあります。
回転焼肉に注目したい!
さりとて、寿司は乾きやすいし足が早いというのは拭いようのない事実で、本来であれば回転して放置されるには向かないはず。
寿司に変わる素晴らしい回りものはないか!?
気になっているのは回転焼肉。
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回転レーンに乗った肉をとってそれぞれの席で焼ける回転焼肉なる店が関西には存在するそうなのです。
これはとても素晴らしいと思います!
寿司に並ぶ魅力ある食事である焼肉。ひと皿ひと皿少しずつ気になった部位の肉を取れるというのも素晴らしい。だいたいがタレがかかっているので、渇きもあまり心配しなくてよいはずです。
というわけで、回転する焼肉が東京にもやってくることを切に希望しているナベコでした。お肉食べたひ。
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