ニコニコ超会議 超まとめ

寒ブリやイカでスプラトゥーン！ ニコニコ町会議2015石川ほぼ完全レポ

　niconicoは石川県能登町にて“ニコニコ町会議2015 in 石川県能登町 ござれ祭り”を2015年8月22日に開催した。地元の“ござれ祭り”との併催で、オープニングには持木一茂町長も登場。ニコニコ動画で活躍する人気ユーザー21名が集結し、地元ユーザーと一緒に夏の暑さに負けない盛り上がりを見せた。会場来場者数はござれ祭りとの合算で約1万3500人、ニコニコ生放送の来場者数は22万5674人に達した。

　ニコニコ町会議は、毎年ゴールデンウィークに幕張メッセにて開催されているイベント“ニコニコ超会議”の地方版だ。超会議に参加できなかったユーザーにイベントの盛り上がりを楽しんでほしいという思いから、4年前にスタートした。町会議は地元のお祭りと併催することも多く、地元のニコニコユーザー以外はもちろん、子どもから年配の方までたくさんのお客さんを動員している。今年はさらにゲームの祭典である“闘会議”とライブイベント“ニコニコ超パーティー”も少しずつ楽しめるというコンセプトだ。

　新サービスの発表も行なわれており、今回は10月25日に開催されるライブイベント“ニコニコ超パーティー2015”に向け、9月5日（土）、6日（日）に特番『Road to 超パーティー』が24時間にわたりニコニコ生放送で放送されることが決定。小林幸子さんをはじめとする豪華出演者も発表になった。

●現在発表になっている出演者
小林幸子
AiZe
＋α／あるふぁきゅん。
NaGi
ウサコ
DJ'TEKINA//SOMETHING
涼宮あつき（RAB）
マロン（RAB）
ムラトミ（RAB）
フリーザック
暴徒
あぷりこっと*
やっこ
まなこ

　石川県能登町でのニコニコ町会議は、岩手、高知、広島に続いて4ヵ所目。能登町は平成の大合併で誕生した町であり、能登半島の北部に位置している。日本でも有数の定置網漁業が盛んな地域であり、寒ブリやイカが有名だ。漁業以外でも能登牛や魚醤油などおいしいものであふれている町でもある。また、キリコ祭りをはじめとした様々なお祭りでも知られている。

　会場となったのは柳田植物公園。開始時間には小雨が降っていたが、しばらくすると空が綺麗に晴れてくれた。

　MCを務めるのは百花 繚乱さん、みるきぃぬさんだ。オープニングにはいつもならニワンゴ杉本社長の姿があるのだが、この日は残念ながら来られなかったため、中野運営長が登場した。

　さらに、ステージには今回町会議の開催地として能登町を推薦した招致ユーザーの侑歩さんさんと、ござれ祭りの実行委員会・谷坊さん、能登町の持木一茂町長、地元のゆるキャラ・のっとりんが登壇。谷坊さんは会場のお客さんに「ござれ」コールを呼びかけて盛り上げていた。

　そして、恒例行事となったくす玉割りへ。会場とニコニコ生放送では、こちらも恒例となった「ぱっかーん」というかけ声が上がり、いよいよニコニコ町会議 in 石川県能登町の幕が上がった。

　続いてはオープニングアクトへ。登場したのは、歌って踊れるダンスロックアーティストグループ“Q'ulle（キュール）”で活躍中のまなこさんとやっこさん。

　さらに人気踊り手の暴徒さんとあぷりこっとさんが浴衣姿で登場し、ボカロ曲『番凩』をBGMに華麗なダンスを披露。会場が一気に夏祭りらしい雰囲気に包まれた。

　ニコニコ町会議には、メインステージ以外にもカテゴリーごとに様々なブースが用意されており、個別に生放送も行なわれている。同じブースで一日中楽しむもよし、メインステージで歌やダンスを楽しみながら会場全体をじっくり回るもよし。とにかく盛りだくさんで、遊び尽くせないほどのボリュームあるイベントになっていた。

　どの会場でも大人気のゲーム実況ブースには、ドグマ風見さん、ぬどんさん、Hakaseさんが出演。一般ユーザーも参加して、一緒に『マインクラフト』や『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』、インディーズゲーム『3P - 3player local co-op game』などのゲームをプレイして大盛り上がりとなっていた。

　ユーザー出演者が町会議を実況中継する町中継スタジオには、持木一茂町長もサプライズ登場！ 生主のこまてぃんさん、じゅん☆じゅんさんとのトークで地元をPRしていた。

　町ニコニコ神社は、悩みを告白すると、画面の向こうでコメントを打ち込んでくれる神様（視聴者）が答えてくれるという場所。何万人もの神様からの的確（？）なコメントがもらえるとあってか、行列ができるほどの人気スポットとなっていた。

　絵師のせらみかるさんはフェイスペインティングブースで一日中、ユーザーの体にペインティングを施していた。地元の特産であるイカのリクエストが多かったというが、ニコニコでイカといえば……もちろんスプラトゥーン！ ということで、せらさんもやっぱりスプラトゥーンのイカを描いていた。

　“町アニメアフレコ体験”では『それが声優！』とのコラボでアフレコ体験を実施していた。特に女性グループの姿が目立っていて、中には声優目指せるんじゃないかと思うくらい上手な人も。

　もうひとつ、アニメとのコラボは“劇場版弱虫ペダル 町ロードレース体験”ブース。『弱虫ペダル』のキャラの声援を受けながら自転車をこぎ、参加者の走行距離を合計して超パーティー開催場所であるさいたまスーパーアリーナへの到達を目指す企画だ。

　おなじみ、MCの百花 繚乱さんによる繚乱たこ焼きブース。ひとり一個のたこ焼きが無料でもらえるということで、焼きが間に合わないほどの大行列。百花 繚乱さんはかつて仕事でたこ焼きを焼いていたという本格派で、華麗な手さばきを披露していた。

　今年の町会議からスタートした超パーティーとのコラボ企画“町☆踊ってみた”。ユーザー出演者と来場者が一緒にボカロ曲『39』を町会議の会場で練習し、発表するという企画。

　昼からの短い練習時間だったにも関わらず、16時の発表では全員の動きがそろった美しいダンスを見せてくれた。

　町☆踊ってみたに続くもうひとつの新企画“歌ってまわして町対決”。課題曲を3チームに分かれリレー方式にて歌う対決企画だ。それぞれのチームでは出演者がリーダーとなり、参加者を盛り上げ引っ張っていく。

　今回は赤ティンさん、鋼兵さん、Weekend'sの☆イニ☆＆るたさんがチームリーダーに。課題曲は『からくりピエロ』、『千本桜』、『ハッピーシンセサイザ』となり、それぞれのチームで作戦会議後、歌ってみたに挑戦する。

　歌うパートをうまく割り振って、マイクをスムーズにわたしていけるかが勝負のポイントだ。さすがはニコニコユーザーだけあって、どのチームも楽曲への理解が深く、すばらしい歌声を披露してくれた。

　いい勝負だったことを象徴するかのように、ニコニコ生放送の投票でも互角の争いに。結果、鋼兵さんチームが34.3％、赤ティンさんチームが32.9％、Weekend'sチームが32.7％を獲得。鋼兵さんチームがかなりの接戦を制して1位を獲得した。

　町会議は地元とのコラボイベントでもある。というわけで、地元の皆さんによるステージも開催。今回出演されたのは、地元でよさこいを踊っているという“能登はひとつ”の皆さんだ。

　能登について歌った歌詞と熱い曲調が特徴の楽曲に合わせて、豪快なよさこいを披露してくれた。主宰の今井さんによると能登はひとつは小学生から大人まで幅広い年齢層のメンバーが所属しているグループで、メンバーも募集中とのことだ。

　町コスプレクションは、コスプレをステージで披露することができる企画。参加者の皆さんは『モンスター娘のいる日常』や『デビル メイ クライ4』、『刀剣乱舞』、『東京喰種 トーキョーグール』、『干物妹！うまるちゃん』などのコスプレで登場し、それぞれのキャラクター愛をポーズで表現していた。

　そしてそして、もちろんユーザー出演者によるライブステージも多数行われた。歌ありダンスありボカロDJあり……。普段は見ることのできないユーザー出演者同士による夢のコラボステージもあり、会場もニコニコ生放送も大盛り上がりとなっていた。

　また、このメインステージでは“町歌ってみた”として、会場来場者もステージで歌うことができた。大勢のお客さんの前で歌う機会はそうそうない。夏のいい思い出がつくれたのではないだろうか。

　そんなこんなで、あっという間に夜。エンディングにはござれ祭り実行委員の淀井さんが登壇。「すごくたくさんの人に来ていただいて、皆喜んでいます」とコメントした。また、招致ユーザーの侑歩さんはせらみかるさんにペインティングしてもらったとのことで、「今日は楽しかったです」と笑顔を見せていた。

　ラストは八王子Pによるボカニコ『いーあるふぁんくらぶ』、『千本桜』。この日ボランティアスタッフとしてイベントを運営してくれた9名のユーザーと、ユーザー出演者、そして会場のお客さんが一体となり、熱気と興奮の中で町会議は幕を下ろした。

■関連サイト
・ニコニコ町会議2015全国ツアー 公式サイト

■お知らせ
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