ニコニコ超会議 超まとめ

たこ焼き焼き続けた百花 繚乱さん故郷に錦を飾る ニコニコ町会議2015広島ほぼ完全レポ

　niconicoは8月8日、全国ツアーイベントの“ニコニコ町会議 in 広島県安芸太田町”を開催した。歌や踊りのステージ系、ゲーム実況やDJといったブース系など、niconicoの人気ユーザーが出演する企画を約6時間にわたって提供。電車が通っておらず、広島市からバスで約2時間という距離にも関わらず、併催となる地元のお祭り“ふれあい戸河内まつり”と合わせて約5000人の来場者を達成した。さらにネットの生放送では6番組合わせて視聴者数が累計26万人を超えるなど大盛況で終わった。

　山に囲まれた安芸太田の地で、どんな笑顔とよろこびが生まれたのか。その様子をがっつりレポートしていこう。ちなみに、今回の新発表としては、8月11日15時から“ニコニコ町会議番外編～エブリイニコニコカー＆町会議メンバーで真夏のBBQパーティー～”の生放送を開催。8月19日に闘会議の新プロジェクト発表や、超パーティー2015の追加出演者発表などを含む発表会を実施。9月5日、6日にかけて約24時間の超大型特番“Road to 超パーティー2015 出演者大集合24時間特番”を配信――という3つが告知されていた。

自然に囲まれた「これぞ町会議！」なロケーション

　ニコニコ町会議は、全国各地のユーザーが招致した場所におもむき、“ニコニコ超会議”や“闘会議”、“ニコニコ超パーティー”といった関東圏で開催される大規模イベントに行きたくてもいけない若者にその一端を体験してもらおうという企画になる。第1回の町会議は2012年に行われ、今年で4年目となる伝統ある（!?）リアルイベントだ。2015年は全10ヵ所で開催する予定で、岩手県平泉町、高知県いの町に続いて広島県安芸太田町で3ヵ所目となる。

　安芸太田町は、人口およそ6400人、面積は東京23区のおよそ半分342平方キロメートルで広島県の北西部に位置する。フランスの旅行専門誌で三つ星を獲得した国の特別名勝の渓谷“三段峡”で有名だ。

　併催となるふれあい戸河内まつりは、地元のB級グルメである“漬物焼きそば”など屋台がずらりとならぶほか、高校生によるバンド演奏や、ダンス、歌謡ステージなども開催。地域最大規模の1000発の花火が夜空を彩る。

　写真の奥がふれあい戸河内まつり、手前が町会議の屋外ブース。このほかメインステージは体育館、ゲーム実況はホールといったように戸河内ふれあいセンターの屋内も利用していた。

　会場は山に囲まれていて、隣に川が流れるなど、自然たっぷりなロケーション。基本的に晴れていたため、青い空と白い雲、緑の木々といったビビッドな色が目に飛び込んでくる夏らしい雰囲気だった。

　12時30分に始まったオープニングでは、人気ユーザーの百花 繚乱さんとみるきぃぬさん、ニワンゴ社長の杉本さんがMCとして出演。百花 繚乱さんは広島出身で、会場に家族が見にきてるとか。そのせいもあってか台本を持つ手がめずらしく震えていた。安芸太田に町会議を呼ぶきかっかけをつくったあやねさんに「百花さんが好きなので」と台本どおり（？）に言われてよろこぶ一幕も。

　ふれあい戸河内祭りの実行委員長、末田さんも登場。「本日はお暑い中、このようにたくさんの方におこしをいただき、誠にありがとうございます。安芸太田町でこのように若い人が集まる機会は1年に1回もありません。画期的なことです」（末田さん）

　副町長の中山洋一さんは、「聞くところによると、全国各地から来て頂いてると聞いています。大変熱い中、この安芸太田町は広島県でも一番暑い所なんです。まさに一番暑い時期に来て頂きまして、本当にありがとうございます。今日は若い人たちの熱気で盛り上げていただければと思います」と感謝していた。

　副町長の発言どおり、当日も35度とかなり最高気温が高かった。屋内でも体育館は空調が効いておらず、蒸す暑さに汗がじわりとわいてくる。ステージの企画で盛り上がったあとには、うちわが大活躍だった。

　ゲーム実況を実施していた屋内のホールのみ冷房が効いていたため、温度が高い昼前後はこのホールに人が集中していた印象だ。

　屋外ではおひとり様カラオケに使うニコニコカー弐号機でバッテリーが上がってしまうトラブルも……。

　車内がかなりの温度になるのでカーエアコンは必須なのだが、結局、扇風機で代替していた。苦境にもすぐ対応できる運営のチームワークのよさを感じた。

熱気に熱気が重なり、ステージのテンションもアップ

　安芸太田の町会議では、歌ってみたや踊ってみた、DJの“町パーティーステージ”をピックアップしてみた。屋外と屋内にブースが分散しているため、遠目に「あれなんだろう？」と見かけてお客が集まってくる循環がつくれない不利な状況だったが、それでも舞台前の熱気はヤバい！

　エンディングセレモニー前のパートでは、SLH（シェアロックホームズ）のYUMAさんKARASUさんの2人が、はっぴ姿で現れて、ボカロ曲『神のまにまに』に合わせて軽やかに踊る。会場のテンションもグングンアップ！

　歌ってみたに切り替わり、女性歌い手の“おまる”さんが、アニメOP曲『アイのシナリオ』をイケボ（!!）で熱唱。

　さらに“しろくろ”さんが、通常4人で歌う、アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000％』の楽曲『QUARTET★NIGHT』をひとりで歌い上げる。

　SLHのYUMAさんとKARASUさん、ATYの明香里さん、夕香里さんがコント風の振り付けを交えた『厨病激発ボーイ』を踊って、会場を揺らす。

　会場の熱気が最高潮に達したのが、おまるさん、KOOLさんによるアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』のOP曲『革命デュアリズム』のデュエット。現地で生で聴いていましたが、声の厚さにシビれる！ ネット視聴者によるコメントも画面を埋め尽くす。

　足太ぺんたさんは身体全体を使いキレッキレの『Tell Your World』を楽しげに披露する。「すごく温かく広島の人たちに見てもらえて、本当に幸せでした」とコメント。

　エンディングではドグマ風見さん、みるきぃぬさん、杉本さんがMCをつとめる。みるきぃぬさんは「室内、外でできる環境が良すぎて。両方とも広島の皆さんがすごく温かくお出迎えしてくれて本当に楽しかった」と語っていた。

　杉本さんからは、「先週の高知県は24万7000の視聴者数だったけど、広島では25万をどうも超えちゃってる感じだ」と衝撃の報告が。ドグマ風見さんが、自分の出身県をだしに「25万ですよ、岐阜県の人口を超えちゃった」とおどけると、自然に会場に笑顔が広がっていた。

　次回は8月22日に石川県能登町にて開催される。北陸での実施は、町会議史上初となるので、ぜひ近県にお住いの方は訪れてみよう。