niconicoは2015年8月2日、高知県いの町にてライブイベント“ニコニコ町会議 in 高知県 いの町 いの町民祭仁淀川まつり”を開催した。地元のお祭りである“いの町民祭仁淀川まつり”との併催で、合わせて1万2000人の来場者と、ネットの生放送では累計で約24万7000人を集めて大いに盛り上がった。30度を超える気温の中にもかかわらず、より熱気に包まれた会場の様子をレポートしていこう。
ちなみに高知会場では、8月22日に石川県能登町、8月30日に長野県上田市と、明らかになっていなかった町会議の残り2会場を発表した。さらに10月25日、さいたまスーパーアリーナで開催するライブイベント“ニコニコ超パーティー2015”についても、東方Projectのキャラクター“チルノ”や、歌い手のトゥライさん、踊り手の愛川こずえさん、あぷりこっと*さんら13組の追加出演者をお披露目するなど、ニュースが盛りだくさんな内容だった。
酷暑との戦いとなった高知の町会議
niconicoは毎年4月末に幕張メッセを貸し切って開催する“ニコニコ超会議”に来られないユーザーに少しでもその興奮を味わってほしいというのが目的で、2012年から毎年、地方イベントの“ニコニコ町会議 全国ツアー”を開催している。今年はライブイベントの“ニコニコ超パーティー”やゲームの祭典である“闘会議”なども各地に再現して、一気に体感できるのがコンセプトだ。
高知県いの町は、7月18日の岩手・平泉町に次ぐ2会場目となる。高知県の中央部、高知市の左にある人口2万5000人の町で、地理的には吉野川や仁淀川(によどがわ)が流れており、土佐和紙が発祥した“紙の町”といった顔を持っている。
町会議は基本、屋外のイベントなので、その日の天気で過ごしやすさが大きく変わってくる。 日本気象協会によれば、8月2日の高知市のアメダス実況は、最高気温が33.4度だ。
会場は中学校のグラウンドで、日陰がテントや校舎の影しかなかった……。午前中からぐんぐん温度があがっていき、日陰に入っていても汗がにじみ出てきて、常にうちわであおいでいないと熱にやられてしまいそうな状態だ。運営側も、オープニング前からニワンゴの杉本社長がこまめな水分補給をお願いするなどかなり気を遣っていた。
そんな猛暑にも負けず、集まった多くのアツい“ニコ厨”たちを前にステージでMCをつとめたのが、百花 繚乱さん、みいさん、杉本社長の3人。
平泉町の町会議を振り返り、放送した6番組の合計視聴者数が31万を超えたと明らかにしていた。
見た目だけでも涼しくしようと、青や水色のコメントで投稿するように生放送の視聴者に呼びかける百花 繚乱さん。
町会議は、「うちの町にきて!!」というユーザーからのラブコールを募集して、初めて地元のお祭りや自治体との交渉に入る。高知では、招致したkazukiさんがオープニングに出演していた。
「どういうドラマがこれから生まれるのかワクワクする」と語るkazukiさん。
いの町町長、塩田始さんも登壇。「もうちょっと男前ならよかった、水がとってもきれい、四国と言えば四万十川でしょ? 違うんですよ、仁淀川なんですよ。今。2年連続水質日本一。美しさに私があやかりたいんですけど、隣の司会者(みいさん)の方があやかっているようで」とコメントして会場を沸かせていた。
いの町の塩田町長 |
町会議の内容は、大きくステージとブースに分けられる。
一番の人気ブースは、地元出展のかき氷。すさまじい行列で、途中で氷が尽きてしまうこともあった。
とらさんのぶっかけ祭りだ!
そんな数ある出し物の中、猛暑の中で最も辛かったのは、人気の踊り手がレッスンしてくれたり一緒に踊れる“町☆踊ってみた”だろう。出演者は、“あぷりこっと*”さんと“とらさん”の2人。太陽が照りつける中、集まった参加者と一緒に激しく動き続けていたのが“ネ申”だった。
特に町会議のオープニングが始まった12~14時の暑さが尋常じゃなかった。そんな中、ボカロ曲『39』のレッスンに勤しむ皆様。踊りへの情熱が伝わってきます。
マスクをかぶっているのがとらさん、その左があぷりこっと*さん。特訓の成果を生放送で披露して、コメントを盛り上げます。
メドレーで踊るパートでは、みぃさんも乱入。
暑さと土埃の舞い上がり対策で、ひしゃくで水をまくとらさん。
そして参加者をクールダウンするためにもパシャパシャ。
まるでアントニオ猪木のビンタのように、次々と「お願いします」とやってきたのが印象的でした。
しまいにはホースで一気に水をまいていたり。楽しそうです。
あぷりこっと*さんも参戦!
とらさんは、町☆踊ってみたブースだけでなく、メインの“町パーティーステージ”にも出演。素足になって、スローテンポのボカロ曲『Leave』で優雅な舞を披露する。朝から踊りっぱなしのことについて、「体力とか、疲れ、筋肉色々あるけど、みんなの笑顔とか視線、声援が確実にエネルギーになっている。みんなも自分の体を気づかいながらすごいがんばってくれて、今日は感謝と感動しかありません」と語っていた。
もうひとつ暑さが辛そうだったのが、百花 繚乱さんが自らたこ焼きを焼いてくれる“繚乱たこ焼き”ブース。鉄板から出る熱気がテントにこもって汗が止まらない……。来場者もウチワをあおぎながら長蛇の列をつくっていた。
“降臨してみた”枠として、富永TOMMY弘明さんが『ジョジョ~その血の運命~』を熱唱。パワフルな美声に自然とステージ前に人が集まってきます。しかし、この気温でこの衣装とは!
エンディング前には、八王子Pがボカロ曲をDJプレイ。7月23日に20歳で死去した人気ボカロP、椎名もた(ぽわぽわP)さんの楽曲『ストロボラスト』が流れると、大盛り上がりだったコメントや会場の空気が一変して、追悼モードに。「うまく言えないんですけど、音楽とかはずっと消えないので、好きになったら、ずっと大事にしてもらえたらうれしいと思います」と八王子Pさんは語っていた。
徐々に日が落ちて暑さが弱まる中、みんなが音楽に合わせてジャンプしてグラウンドに土埃が舞うという、なんだか部活の終わりを想起させるDJパートだった。
次回の町会議は、8月8日の広島県安芸太田町で開催される。実は広島出身の百花 繚乱さんが「地元ということで勝手にテンションがあがっております。広島のみんな、来週帰るけーね、もみじ饅頭用意しといてね。めちゃめちゃいいところです、お待ちしております」とアツくアピールしていたので、広島・山口・島根・岡山など近郊の方はぜひ訪れてみよう。
次ページよりステージ企画、ブース企画、オフショットやコスプレを40枚のフォトギャラリーで“ニコニコ町会議 in 高知県 いの町 いの町民祭仁淀川まつり”を一気にお届け!
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