最強SIMフリールーターAterm MR04LNの11ac無線とクレードルを活用しよう

2015年07月23日 20時00分更新

　モバイルルーター『Aterm MR04LN』は、前回にau系の格安SIMである『mineo』で検証を進めた結果、3大キャリアの格安SIMから自由に2つのSIMを組み合わせて使えることが確認できました。実はこのルーター、IEEE802.11acにも対応しており、出先だけでなく自宅でも高速通信が可能なんです。

長時間駆動のBluetoothテザリングを使いこなそう

　特に注目したいのが、MR04LNのバッテリーが24時間もつというBluetoothテザリング。通信速度が最大3Mbpsに制限されてしまいますが、ウェブラジオを聴いたり、ウェブブラウズするには支障がないレベル。

　ふだんはBluetoothテザリング、高速な通信が必要なときはアプリからWiFiテザリングといったように、切り替えながら使うと快適でした。

11ac対応機器ならさらに快適に

　MR04LNは、IEEE802.11acの無線LANに対応しているので、iPhone 6など最新のスマホでWiFiテザリングする場合に快適です。MR04LNのホーム画面から“ショートカット”→“5GHz”に切り替えましょう。

　ドコモの『mopera U』では速度の変化が顕著でしたが、格安SIMの運用では『MR04LN』のモバイル回線自体が遅めなのであまり変化はありません。11ac無線の真価を発揮するのは、後述する光回線との組み合わせになるでしょう。



↑ドコモのキャリア回線での速度差。

自宅では有線LAN接続のクレードルが役に立つ

　自宅PCで利用するなら、LAN端子が備わっている別売りのクレードルを使って有線接続するのがオススメ。もちろんMR04LNはPCにUSBで直結できますが、クレードルがあれば本体を上に置くだけなのでラク。また、2.4GHzの利用でも無線と有線接続で比較したところ、有線接続が高速であることを確認できました。無線の減衰を考えると、やはり有線LAN接続は優秀です。



↑NECならびにNECプラットフォームズが販売。実売価格は3210円前後。



↑特に速度が出ないことが多い格安SIMでは、無視できない差が出ます。

　自宅に光などの固定回線を引いている方は、クレードルをさらに快適に活用できます。MR04LNのホームから“設定”→“クレードル設定”でブリッジモードにして、モデムからMR04LNのクレードルにLANケーブルを挿すだけで、カンタンに11ac（5GHz）対応の無線LANルーターが出来上がるのです。



↑ブリッジモード。



↑モデムとクレードルを有線LAN接続。

　さすがは光回線！5GHzと2.5GHzで比較したところ20Mbps以上の速度差が出ました。



↑11ac（5GHz）接続の速度は圧倒的。

　自宅に光回線を引いているユーザーは多いかと思います。自宅では無線LANルーターとして、そして外ではBluetoothテザリングを駆使しながら長時間使えるSIMフリールーターとしてMR04LNをフル活用するには、別売りのクレードルはぜひとも使いたいアイテムですね。

本体を遠隔操作できるスマホアプリも用意

　最後に、スマホからBluetooth経由でMR04LNの各種設定が変更できるアプリ『Aterm Mobile Tool』をご紹介します。

　Aterm Mobile ToolはMR04LNの起動や休止状態の切り替え、WiFiテザリングからBluetoothテザリングへの変更などの操作が可能です。欲を言えば、アプリ上から本体に挿入しているSIMの詳細やAPNの編集などもサポートしてほしいところです。

●おもなスペック
・SIMカードスロット：2（マイクロSIM×2）
・ディスプレー：2.4インチタッチLCD（240×320ドット）
・連続通信時間：約12時間（WiFiテザリング）、約24時間（Bluetoothテザリング）
・充電時間：約3.5時間
・バッテリー：2300mAh（リチウムイオン充電池パック）
・無線LAN：802.11a/b/g/n/ac（最大867Mbps）
・Bluetooth：802.15.1（最大3Mbps）
・サイズ/重量：約63（W）×111（D）×11（H）mm/約111g（本体のみ）

■関連サイト
・121ware.com（製品サイト）