niconicoの夏がやってきた写真53枚で見るニコニコ町会議2015岩手ほぼ完全レポ

2015年07月22日 22時00分更新

　niconicoがお届けするアツい夏が、今年もやってきた――

　2015年7月18日、4年目となるniconicoの地方イベント“ニコニコ町会議全国ツアー2015”が岩手県平泉町からスタートした。“ニコニコ町会議 in 岩手県平泉町ひらいずみ夜祭り”と題した初回は、多くの来場者とネットでの視聴者30万人を集めて大いに盛り上がった。2012年から町会議を全会場取材し、現地の熱気を“ほぼすべて”お届けしてきた週アスですから、今年もがっつりレポートしていきます！

2年ぶりの岩手開催！

　niconicoでは、毎年ゴールデンウィークの頭に、niconicoのほぼすべてを地上に再現する巨大イベント“ニコニコ超会議”を実施している。町会議は、その超会議に行きたくても金銭面、保護者の許可などで実現できない若いユーザーのために、地方に出張してその盛り上がりをちょっとでも体験してほしいという思いで始まっている。来場者はniconicoのファンだけでなく、例年、小学生やカップル、親子など幅広い属性の方々が訪れている。

　場所はユーザーからの募集で決まり、その土地の夏祭りとコラボするのが基本だ。今年の開催地は10ヵ所で、すでに高知・いの町、広島・安芸太田町、福岡・福岡市、北海道・札幌市、愛知・名古屋市、沖縄・うるま市、大阪・大阪市の8ヵ所を発表している。超会議だけでなく、ライブイベントの“ニコニコ超パーティー”、ゲームの祭典である“闘会議”という3つを少しずつ楽しめるのがコンセプトだ。



「いーわて」、「ひらいーずみ」というコールアンドレスポンスで会場を温めていた。

　岩手県では、7月19日に実施する“ひらいずみ夜祭り”の前日祭としてコラボしていた。平泉町は、岩手県の南西に位置する町で人口はおよそ8000人。町の公式サイトでは、金色堂で有名な中尊寺をはじめ、世界遺産に登録されているものが5つもある“世界遺産の町”とで紹介している。

　オープニングでは百花繚乱さん、みぃさん、ニワンゴの杉本社長がMCをつとめた。まずは2014年、全国12ヵ所で実施した町会議をおさらいし、総来場者が20万500人ということを明らかにすると会場から驚きの声が上がる。今年の超会議は2日で15万1115人なので、それを超える人数が集うことになる。ちなみにネット来場者は258万7736人。

　町会議を平泉に招致したユーザーは、“宇宙（そら）ねこ”さん、“☆流星☆”さんの2人。☆流星☆さんはMCの百花繚乱さんやじゅん☆じゅんさん、みうめさんが好きで、ドキドキしながらのステージへの登場となった。宇宙(そら)ねこさんはROOT FIVEが好きで、メンバーのkoma'nさんが「いつもありがとうな」とイケボで話すとキャーとよろこぶ一幕も。

　さらに平泉町町長の青木幸保（あおきゆきお）氏が「わー！」と元気にステージに登場。

「ニコニコ町会議の皆さん、本日は平泉にようこそお越しくださいました。平泉は世界遺産に登録されてから4年目を迎えました。奥州藤原文化が900年前にこの地に、藤原清衡がこの地に浄土の国をつくろうと栄えた町であります。それが今世界遺産に登録されました。そのキャラクターがきよひらくんです。若い方々、女性を国の前面に出しながら地域の発展に皆さんで力を入れております」と挨拶していた。



テンションの高さにMC陣も驚いていた青木町長。

　もうひとり、岩手県知事の達増拓也（たっそたくや）氏も登壇していた。実は岩手県は、2013年に洋野町（ひろのちょう）にて町会議を開催しており、その際にも達増知事が来場していた。

「ケロ平くんは、ひらいずみの世界遺産、柳の御所遺跡の中から出てきた由緒正しき世界遺産キャラクター。2011年3月11日に東日本大震災が発生した直後の6月29日に世界遺産登録になりまして、岩手のみんながよろこびました。

　2014年まではテープカットをしていたが、今年はくす玉を「ぱっかーん」と割りスタート。

チーム戦“歌ってみた”やアフレコ体験など、新企画が楽しい！

　町会議の華といえば、やっぱりステージトラックを舞台にしたライブイベント。歌ってみたや踊ってみた、DJなど、いずれも人気が高いが、今回は新たに導入された“歌ってまわして町対決！”という企画に注目してみた。

　2014年の超パーティーでは、客席にいた観客がステージに上がり、人気の歌い手とともに歌うシーンで大盛り上がりした。それを岩手の町会議でも再現したのがこの企画になる。ルールとしては、来場者から希望を募って、人気歌い手さんを含めた7人組を3チーム結成。全員で1曲を歌い上げて、生放送のアンケートで数字が高かったチームを勝者とする。

　岩手では、ぽこたさんチームが『千本桜』、koma'nさんチームが『Mr.Music』、けったろさんチームが『ローリンガール』を熱唱していた。

　ぽこたさんチームでは、西郷さんのような姿ということで生主の“だいち”さんが抜擢。歌ってる最中には、容姿が人気歌い手に似てるということで「恭ちゃん」とコメントされる一幕も。

　koma'nさんチームでは、「姿がMr.Musicだから」ということで、仙台から来たというギターを背負った男性が、やまだひさしさんに急遽抜擢。原曲を知らないにも関わらず、パフォーマンスやアドリブのラップで場を盛り上げた。

　けったろさんチームでは、コスプレイヤーが3人も選ばれた。見た目のインパクトは強いが、本番前には意外と素に戻って普通な人たちだったとけったろさんに暴露されていた。

　勝者を決めるアンケートでは、koma'nさんが率いるMr.Musicが55.8%をかせぎ、28.8％のけったろさんチーム、15.4％のぽこたさんチームを大きく引き離して勝利した。

「どれだけ隠し球が持ってこれるかが勝負だ」とkoma'nさんが話して会場を沸かす。

ブースも充実！　アニメのアフレコ体験が人気

　ブース系も充実。岩手では、アニメのアフレコ体験をする“町アニメアフレコ体験”をピックアップしてみた。超会議では『SHIROBAKO』が題材だったが、岩手では現在放送中の『それが声優！』に声をあてることになった。行列が絶えないほど人気で、体験すると“町勲章”と呼ばれる勲章をゲットできる。

　代々木アニメーション学院仙台校が協力。あこがれの職業体験ができてこれはうれしい！

「復興は未来を背負ってくれる君たちのために」

　エンディングでは、超ビッグゲストとして復興大臣の竹下亘氏が駆けつけていた。実は、岩手の町会議は復興庁が共催ということでブースも出展していた。竹下大臣が、「知らんなーという空気が伝わってくるので自己紹介します。タレントのDAIGOのおじさん。正確には大おじさんに当たる」と話しかけると、会場から驚きの声が上がる。

「東北の復興をかならずやりぬかなければならないと思っております。若い力で応援して頂きたい。われわれが一番心を砕いてることのひとつが、復興は未来を背負ってくれる君たちのためにやらなければならないという点。東北や日本を背負っていく君たちの世代にとって、どういう復興が良いか、懸命に考えてやり抜いていかなければならない」と力強く語りかけていた。