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手りゅう弾自撮りで爆発も 過激化するセルフィーにロシア警察が注意

2015年07月09日 12時30分更新

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爆発させる必要はない。
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 ピンを抜いた手りゅう弾を持ってセルフィーを撮ろうとしたところ、手りゅう弾が爆発し男性2人が死亡……。

 7日、ロシアの警察機関であるロシア内務省は、「セルフィー(自撮り)」の最中の事故が多発していることを受けて、「安全なセルフィー」を呼びかける運動を開始した。すでに2015年に入って10人以上が死亡、約100人が負傷しているという。CNNなどが報じている。

 ロシア内務省が作成した学生・市民に向けたパンフレットには、「クールなセルフィーには、あなたの人生を失わせる危険がある」と警告が。

 モスクワでは21歳の女性が銃を構えて自分撮りをし、誤って自分の頭へ発砲。どうにか一命を取り留めた。そのほか、鉄道橋によじ登ってセルフィーを撮ろうとした若者が送電線に触れ感電死、ピンを抜いた手りゅう弾を持ってセルフィーを撮ろうとした若者が爆発死など、多くの事故が発生している。いずれも、セルフィーが保存されたスマートフォンが、記録として残っているという。

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ロシア内務省によるパンフレット

 パンフレットには、銃器を持って撮影しない、屋根やアンテナによじのぼって撮影しない、走行する電車につかまって撮影しない、鉄塔にのぼって撮影しない……などなど、多数の禁止事項が記載されている。

 海外では、再生数やいいね数を求めて、死亡寸前の事故を切り抜けるような危険な画像・動画が数多くアップされ問題となっている。ロシアの報道官は、「ソーシャル上の『いいね!』を求めることが、死亡へとつながっている危険もあることを市民に呼びかけたい」と語った。

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Davidlohr Bueso

●関連サイト
ロシア内務省

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