ハイレゾ関連の記事を執筆して、すっかり“音楽通”のフリをしているナックル末吉です。いよいよApple Musicがサービス開始となりましたが、今回はApple Musicをさらなる高音質で聴く方法をご紹介します。
方法はふたつ。ひとつはイヤホンを高品質なものにすること。もうひとつは今回ご紹介する、iPhoneにUSB DACを接続することです。今回は高級オーディオブランドで知られる“Astell&Kern”のポータブルUSB-DAC『AK10』というモデルを利用します。
↑iPhoneにポータブルなUSB DACを接続した状態。 |
まず、USB DACとは何か? 少し省略して説明すると、スピーカーやイヤホンで音を鳴らすためにデジタルの楽曲データをアナログ信号に変換する機構をDAC(Digital Analog Converter)と言い、それをUSBで接続するのがUSB DACです。iPhoneにもDACは内蔵されていますが、外付けのUSB DACを接続することで、ひとつ上の音質で聴くことが可能になるのです。
↑AK10の本体。54(W)×13.2(D)×54(H)ミリ。重量51グラムのコンパクトサイズ。 |
セッティングは非常にお手軽。AK10とiPhoneを付属のケーブルで接続するだけ。接続後は、未体験ゾーンの音質が楽しめます。
↑このUSBコネクターにケーブルを接続します。ただし、一般的なスマホのマイクロUSBとは違い、デジカメなどで使用される“UC-E6”という形状。もう一方がLightning形状になっているショートケーブルを利用します。このケーブルはAK10に付属しているので、別途購入する必要はありません。 |
↑iPhoneにAK10を接続しました。このままAK10にイヤホンを接続すれば高音質で音楽が聴けます。 |
AK10をiPhoneに接続しましたが、なんだかプラーンとしていて持ち歩くのに不便ですよね? そこでコイツの出番です。
↑AK10専用ケース。 |
↑もちろん製品に標準で付属しています。 |
AK10専用ケースは、裏面にゴムバンドが装着されていて、iPhone本体に固定することができます。
↑専用ケースのゴムバンドを使って、iPhone本体にAK10を固定します。 |
早速、AK10を接続してApple Musicの楽曲を再生してみました。今回はiPhone付属の標準イヤホンと2000円くらいの他社製イヤホンを使用してみました。すると、なんてことでしょう! これがiPhoneの音でしょうか!? 音質の違いがオーディオ素人にも解ります。音質がクリアになり、音の奥行きが明らかに違います。1万円程度で市販されているイヤホンを接続した場合でも、AK10を経由した方がより表情豊かな音を楽しめますよ。
↑iPhoneにAK10を接続して、プレイヤーアプリ“iAudioGate”でハイレゾ音源を再生してみました。 |
AK10は、もちろんハイレゾ音源の再生にも対応。『iAudioGate』などのハイレゾ音源対応の再生アプリが必要ですが、AACやMP3とは別次元の高解像度な音質が楽しめます。また、音楽だけではなくYouTubeなどの動画やゲームなどの音もAK10を接続するだけで高音質になります。ちなみに、AK10はiPhoneだけではなく、AndroidスマホやWindows、Macにも接続できます。
↑『AK10 ラブライブ!エディション』。 |
↑“μ’s”の各メンバーのイメージカラーをあしらった全9モデル。各モデルとも実売価格は3万1000円前後。 |
ちなみに今回使ったAK10はラブライブ!エディション。筆者のAK10はことりちゃんモデルです! もちろん全9人の主要キャラクターをモチーフにしたモデルがラインアップされています。ラブライブ!ファンのみなさまは“推しキャラ”モデルをゲットしてみてはいかがでしょう。
●AK10の主な仕様
D/Aコンバーター Wolfson WM8740
入出力端子 3.5ミリイヤホン端子、AK10専用USB端子
出力インピーダンス 1.1Ω
サンプリングレート 最大96kHz
量子化ビット数 最大24ビット
バッテリー 1100mAh/3.7V
駆動時間 約11時間(iPod touch第5世代接続時, M4Aスタンダード/44.1kHz/16bit)
充電時間 約3時間半(USB充電/5V/500mA)
本体サイズ/重量 54(W)×13.2(D)×54(H)ミリ/約51g
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