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freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示、最短での発売を目指す

2015年06月23日 06時00分更新

 freetelは6月22日、Windows 10 Mobile搭載スマートフォン『KATANA』などの新端末を始め、7月から新たに展開するという新ブランドについての発表会を開催しました。

 発表会場の六本木ニコファーレには、freetelブランドを展開するプラスワン・マーケティングの増田薫社長が登壇。会場をぐるりと取り囲む独特のスクリーンを活用しながら、新ブランド”FREETEL Made by JAPAN”を公開しました。

freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
新ブランドを発表する、プラスワン・マーケティングの増田薫社長。
freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
従来の小文字で緑色のロゴは、やや押し出しが弱いイメージがあった。新ロゴはサンセリフ書体を採用、ブラックの大文字で力強くなった。日の丸と富士山をモチーフにしたという赤いシンボルも加わり、積極的で前向きなイメージが感じられる。

 7月15日から展開するこの新ブランドのもとでfreetelは、新たにWindows 10搭載スマートフォンをリリースするとのこと。機種は、『KATANA 01』と『KATANA 02』の2モデルを披露しました。価格はそれぞれ1万9800円、2万9800円(税別)とのこと。

freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
KATANA 01は実機を展示した。3月のMWC2015に展示したWindows Phone 8.1端末が採用していたコードネーム”Ninja”ではなくなったものの、日本品質を連想させる名前だ。
freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
LTEのバンドは1/3/8/19で、ドコモとソフトバンクのプラチナバンドに対応するという。
freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
KATANA 02は5インチ・HD解像度のディスプレイを採用しており、KATANA 01に対する上位モデルとなる見込み。こちらは実機の調達が間に合わなかったとのことで、展示はなかった。
freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
KATANA 01はWindows 10 MobileのInsider Preview版がインストールされていた。アイコンから、機内モードがONの状態であることが分かる。
freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
右側面に音量調節ボタンと電源ボタンを搭載するとみられる。
freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
microUSBポートとヘッドフォンジャックは本体上部に備えていた。

 なお、発表会にはMWC会場でインタビューした取締役の野村晴彦氏の姿も。「マイクロソフトに無理を言って、KATANA 01の展示を実現した。このような形でWindows 10 Mobile端末の製品展示を行うのは初めてではないか」とのこと。開発の状況については、「マイクロソフトがOSをリリースすれば、すぐにでも発売できるよう、工場の体制を整えている」(野村氏)としており、Windows 10 Mobileの完成待ち状態であることがうかがえます。

 発売時期については、今夏とも今週とも発表していないものの、「日本マイクロソフト、米マイクロソフトと協力しながら、最短で出したい。他社がどんどん端末を出しているのに、うちだけ出さない、ということはない」(増田氏)として、第一弾の端末としての発売を狙う姿勢を明らかにしました。

一方、MWC 2015ではWindows Phone 8.1端末を展示していました。この点について増田氏は「Windows 10 Mobileに向けてフルチューンしたほうが、お客様にもメリットになる」と説明しています。

なお、発表会には以前に日本マイクロソフトでIS12Tの製品展開に関わっていた人物の姿があり、最近になってfreetelに合流したとのこと。同じく日本マイクロソフトでWindows Phoneなどを統括していた野村氏に続き、またもや”元WP担当”がfreetelに加わった形になりました。

新たなブランドで299円からの格安SIMカードも展開

 新ブランドのもとでfreetelは、新たなSIMカード『FREETEL SIM』も展開。データ専用SIMなら、月額299円から(100MB)という低価格が特徴です。

freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
新たなSIMカード『FREETEL SIM』。使った分だけの支払いや、アプリごとに高速通信を可能にするなど、これまでにない柔軟性を持たせることができるという。

 100MB以上使う場合についても、独特の料金プランを採用。事前にデータ量を決める必要がなく、”使った分だけ払えば良い”プランになっており、1GBで499円、3GBで900円、5GBで1520円、8GBで2140円、10GBで2470円という料金が設定されています。

 あるいは、”これ以上の金額は払えない”という上限があるときには、一定量を超えたときに低速化するストッパー機能も用意しているとのこと。他の種類として、SMS付きのデータ専用SIMなら上記の価格に+140円、電話とSMS機能付きのSIMは+700円増しという、分かりやすい料金プランになっています。

 最低利用期間の縛りはなく、MNP転出手数料を除けば、契約解除料も不要とのこと。通信速度についても、他の格安SIMのようにキャリアから借りた回線にユーザーを過剰に詰め込むことなく、適切にコントロールしていくと説明しています。

 今後はキャリアショップや家電量販店内への展開も強化。ヨドバシカメラなどの店内で端末とSIMをセット販売し、その場で持ち帰りやMNPにも対応するとしています。

freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
ヨドバシカメラからは常務取締役販売本部長の日野文彦氏が登壇。freetelの増田氏とは長い付き合いがあるという。7月15日には秋葉原、横浜、梅田のヨドバシカメラにfreetel売り場をオープン、9月までには全国の店舗に展開するという。
freetelがWin10スマホ『KATANA』を展示
他にもフラグシップAndroid端末として、『SAMURAI』シリーズを発表。『SAMURAI MIYABI』(雅)を今夏に、写真の『SAMURAI KIWAMI』(極)を今秋に、それぞれ発売するという。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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