Windows10が動くことでも話題の小型のコンピューターボード『Raspberry Pi 2』を使ってノートPCを作った猛者が現れましたよ。その名も『Mini Raspberry Pi Handheld Notebook』。
製作したのは、ニューヨークを拠点に活動するメイカーズ向けECサイト・Adafruit。ノートPCの外側のケース部分は3Dプリンターで出力し、キーボードや液晶などは既存のキットなどをうまく使ってこの形に仕上げているとのこと。
使用した主なキットは以下のとおり
・PiTFT 3.5" $44.95
・Miniature Wireless USB Keyboard with Touchpad(Rii製) $49.95
・Powerboost 1000c $19.95
たしかにパーツベースでみると、ノートPCっぽいものが作れそうな構成ではあります。
それを形にしちゃったのが凄いわけですが、3Dプリンターで出力されたガワにこれらパーツがすっぽり入るように設計しています。ちゃんとヒンジもあって、画面の開閉もできるようです。
3Dプリントしたケース以外のパーツ全覧。スマホのパーツみたいにシンプルですね。 |
こちらがパーツを収める3Dプリントしたケース。ヒンジ部分は合計4つのパーツ。厚みは結構あります。 |
液晶ディスプレイ側の内部。こんな具合に、液晶キットとラズパイ2でバッテリーをサンドイッチする形で収めます。最後にUSB端子にキーボードのレシーバーを挿せば完成。 |
組み上がるとこの形。画面左端から微妙にのぞいているものがワイヤレスキーボードのレシーバー。 |
内部構造的には、バッテリーは液晶側にあり、液晶画面とラズベリーパイ 2の間に収まっているとのこと。キーボードは2.4GHz無線(Bluetoothではないそう)でラズパイ2とつながっているだけですから、あの場所にハマっているだけです。4つあるUSBポートのうち3つはフリーなままなので、追加の拡張も(その気になれば)可能です。
デモではOSとしてWindows 10が動いているわけではありませんが、夢が広がっちゃうのは事実。3Dプリンター用のイメージや組み立てマニュアルも公開されてるので、パーツさえ手に入れれば自作もできますよ。素晴らしい!
夢が広がりまくる組み立てガイド(PDF)と、製品解説ページを関連リンクに置いておきますから、ガジェットギークな人はニヤニヤしながら読んでみてくださいよ。
(CC)Ruiz Brothers
(6月18日 20:35訂正 初出時、Raspberry Pi 2のUSBポート数に誤りがありました。正しくは4基搭載です。お詫びして訂正致します)
●関連サイト
Mini Raspberry Pi Handheld Notebook組み立てガイドPDF(英語)
adafruit - Mini Raspberry Pi Handheld Notebook紹介ページ(英語)
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