週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

リアル・トランスフォーマー実現へ タカラトミー公認巨大変形ロボ計画に心が濡れる

 いま抱かれたいロボットNo.1である。

 変形ロボットプロジェクト『J-deite』(ジェイダイト)をご存知か。ブレイブ ロボティクス、アスラテック、タカラトミーの3社が協力してつくっている、全人類の夢をかなえるプロジェクトである。

 現行モデル『J-deite Quarter』はロボットモードで全高1.3メートル。バッテリーの最大出力は3kw、稼働時間は1時間。ロボットから自動車に変形する。こいつをさらに究極進化させ、全長3.5メートル、実際に乗れる『J-deite RIDE』を開発しようという壮大な計画がぶちあげられているのである。

 現行モデルだけでも十分濡れるのでまずはそちらをご覧いただきたい。

J-deite Quarter
写真:J-deite Quarter
J-deite Quarter
写真:J-deite Quarter
J-deite Quarter
写真:J-deite Quarter
J-deite Quarter
写真:J-deite Quarter
J-deite Quarter
写真:J-deite Quarter
J-deite Quarter
写真:J-deite Quarter

変形合体ロボが実在しないなんて

 このリアル・トランスフォーマー(タカラトミーさんが公認している)を3.5メートルのサイズにするとどうなるかという模式図が発表されたのが12日のこと。

 ビークルモードの最高時速は60キロ、前輪駆動方式の電気モーター車で、定員は2名になる予定。操作は内部コクピットからの有人操縦もしくは無線の遠隔操縦(鉄人28号かな?)にする計画とのことだ。フレームはアルミ合金でロボットモードの関節は30箇所以上。変形にかかる時間は10秒以内におさめたいという。

robot
robot

 模式図を見るだけで動悸が止まらなくなったのはわたしだけではないはずだ。

 ジェイダイトプロジェクトが誕生したのは2014年10月のことだが、プロジェクトの中心メンバーであるブレイブロボティクスの石田賢司代表が「おかしい、この世界に変形合体ロボットが実在しないなんて」と思ったのは中学2年生のこと。

「ただの人型ロボットはロボットではない。変形し、合体してこそロボットだ」

 トランスフォーマー、勇者ロボ──14歳の心を熱くふるわせた変形合体ロボットたちは、以来20年以上も石田代表の血をたぎらせた。21歳からとうとう小型二足歩行ロボットの試作を開始、31歳にして夢をかなえるべくロボットスタートアップを設立した。そしてロボットOS『V-Sido OS』を開発しているアスラテックといっしょに「J-deite」プロジェクトを始めたというわけである。

 公式サイトには「時には、ロボット製作に必要な高度な加工機(CNCフライス、3Dプリンタなど)を自宅で自作することもあった」などなど、石田代表の心が濡れるエピソードが満載なのでぜひ一人の時間に黙々と読んでほしい。そしてその中から、もっとも衝撃的な最後の一言を紹介して、本日の報告を終わりたいと思う。

「しかし、石田にとっては、このプロジェクトのゴールですら、彼が掲げる志、その中間地点に過ぎない。なぜなら、まだ「合体」が控えているのだから」

 

■関連サイト
J-deite

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう