iPhoneやGALAXY Noteの背面に電子ペーパーディスプレーを追加できる、OAXSの『InkCase』に新型が登場。iPhone 6やファーウェイ『P8』用の対応ケースが同社ブースで展示されていました。
スマホの裏もディスプレー化! |
InkCaseを装着したスマートフォンは、背面に第2のディスプレーを持つことができます。ロシアの『YotaPhone』のように両面を活用できるのです。今まではiPhone 5用(左)やGALAXY Note用などが発売されましたが、今回は新たに新機種に対応したものも登場しました。
iPhone 6にわずかな厚みで裏ディスプレーを追加。 |
iPhone6用の『InkCase i6』は4.3インチ480×800ドットのE Inkディスプレーを搭載したケース。本体サイズは140.7×69.5×11.1ミリで、iPhone 6にわずか4.2ミリぶんの厚さを加えるだけで両画面化できます。対応はiOS 8以上で専用アプリが提供されます。
ファーウェイP8用もInkCaseの製品。 |
こちらは5月にファーウェイがロンドンで行なった『P8』の発表会で展示されていた電子ペーパーカバー。ファーウェイがいきなりこんな製品を出したことには驚きを覚えたのですが、実はこれもInkCaseのものなのです。
P8にジャストフィットな設計。 |
専用品ですからもちろんP8にぴったり装着できます。なお、InkCaseシリーズは電子ペーパー部分はタッチ操作に非対応。ディスプレー下のナビゲーション部分がタッチに対応します。ページめくりは左右の矢印、メニュー呼び出しなどは四角や丸のソフトキーを押して操作します。
専用アプリで二画面化が可能。 |
InkCaseとスマートフォン本体はBluetoothで接続。また、YotaPhoneのようにすべての画面が電子ペーパー側に表示できるのではなく、専用アプリなど一部のアプリのみ、背面側に表示できます。Android向けには写真表示のできる『InkCase Photo』や時刻・カレンダーなどを表示できる『InkCaseNow』を提供。
時間やスケジュールを簡単に確認。 |
電子ペーパーのいいところは、電源を切っても画面表示が保持されることです。スマートフォンの画面がスリープ状態でも、裏面は常に何かが表示されているわけです。InkCaseNowを一度起動すると、このように背面に時刻やカレンダーなどが表示できます。
写真のモノクロ表示もイケる。 |
InkCase Photoはギャラリーの写真を簡単に電子ペーパー側へ転送。カラー写真でも意外と見れるものです。また、転送するのは写真だけではなく、バーコードの入場券や航空券などでもオーケー。いつでも表示されますから、入場時や登場時にスマートフォンの画面をONにして画像を探して、なんて手間もかかりません。
その場で撮影、即表示も可能。 |
エフェクトもかけられる。 |
また、InkCase Photoはカメラ機能も搭載しているので、アプリからカメラを起動して写真撮影、トリミングや画像補正してすぐに電子ペーパーへ転送することも可能です。
一般アプリはInkCase対応が必要。 |
専用アプリはこの他に電子ブックリーダーなどもあります。ですがふだん自分が使っているアプリを電子ペーパー側でも使いたいものです。そのためにはアプリ側の対応が必要で、OAXSがいくつかのアプリメーカーに声をかけてInkCaseへの対応を依頼しているとのこと。
対応アプリにはInkCaseアイコンが表示。 |
アプリがInkCaseに対応すると、画面の右上に専用のアイコンが出ます。この電子ブックリーダーアプリで見ると、ヘッドフォンアイコンの右側にある、上矢印のようなアイコン、これが画面をInkCaseに送るボタンです。このアイコン、実は専用アプリにも備わっています。今後どれくらいのアプリがInkCaseに対応するかは、InkCase本体の売れ行き次第になるでしょう。
スマホの裏面が使えると結構便利。 |
電子ペーパーは文字を読むのにも適していますし、電源OFFでも画面を保持できるなど、スマートフォンのメイン画面とは異なる特性を持っています。他機種も含め、同社の今後の新製品には期待したいものです。
■関連サイト
OAXS InkCase i6製品ページ
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