「電波の味わいが違う」真空管無線ルーターがヤバい：パラレルワールド御土産帳

2015年06月06日 10時30分更新

　真空管を2基搭載した無線LANルーター『真空管無線ルーター』が登場した。開発元によれば「発信される電波の味わいが違う」という。6日からクラウドファンディングのKickstarterで予約を開始して……

　ないよ！ないない！出品差し止め食らうわそんなもん！

　違う進化を遂げた世界なら発売されていたであろうガジェットを集めた製品カタログ『パラレルワールド御土産帳』。スマホや腕時計をばらばらにする写真集『分解してみました』を出したパイインターナショナルの新刊だ。価格は1944円。

　ガジェット制作は広告美術を制作してきたアーティスト集団・パンタグラフ。文章はなぜか歌人の穂村弘さんがつけている。歌でも詩でもないのだが、穂村さん、谷川さんみたいなガジェットオタクなのだろうか。



デジタルデータ専用機。キーは「0」と「1」のみ。猫ちゃんでも使えるらしい。
写真：パイインターナショナル



データの詰まったボールを引き延ばしてCD-Rを作る。昭和の洗濯機のよう。
写真：パイインターナショナル



4枚同時に再生できるレコード盤。同時再生でバンド演奏できるらしい。そうか。
写真：パイインターナショナル



正解のコンセントにさすと、てっぺんの延長コードが飛びだす。怖すぎる。
写真：パイインターナショナル



コックをひらくとワインの代わりにケーブルが出てくる。ちょっと欲しい。
写真：パイインターナショナル



スマホグラス。倍率を自由に変えられる。てか基板むきだしやないか！
写真：パイインターナショナル

　160ページ、フルカラー。ページをめくってもめくっても延々とありえない製品が並んでいる。夢のKickstarterとでも言うべきか。どこか早川いくをさんの『へんないきもの』を思い出させる異様さが楽しい。

　まあ考えてみたらKickstarterのプロジェクトもコンセプトイメージと技術紹介、そして「それいいね！」と言われる発想だけでお金を集めているわけだから、いつか本当に実現される製品が出てきてもおかしくない。真空管無線ルーター、欲しいなあ。

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