中国大陸で発売されたスマホのなかで最強スペックと注目され、13億人がこぞって入手しようとしたかどうかは定かではありませんが生産がちっとも追いつかず、“幻のスマホ”と山根博士とACCN局長に名付けられた『OnePlus ONE』。「台湾にも幻のスマホがあります!」と反旗を翻したのが私、レトロデジギア・ハンターの甲斐でございます。
そのスマホの名は、BungBungameの『Wolf』。ACCN局長には「見せてもらおうか、台湾のスマホの性能とやらを!」と突っ込まれつつ、今回はその幻のWolfを捕獲すべく、私は台湾へと向かったのです(ホントはCOMPUTEXの取材)。
というわけでやって来ました台北! 毎年恒例の訪問ではありますが、とにかく暑い。これくらいで熱がっては琉球広報員のモバイルプリンスに笑われそうですが、南国・宮崎生まれの私でも暑がる気温34度、湿度53%です。COMPUTEXのBungBungameのブースはTWTC Nangang Exhibition Hallです。
↑台湾のTWTC Nangang Exhibition Hallに来ちゃいました。 |
さっそくBungBungameのブースを見つけて取材開始……。ありましたよ! BungBungameのWolfシリーズ、第2弾の『Wolf2』です! ……あれ? 2種類ある! どうやら『Wolf2』はAndroid(Lolipop)とWindows 10の2タイプがあるようです。これは驚いた。
↑BungBungameのブースです。 |
この最新機種2台を説明する前に、なぜWolfシリーズが幻なのかを説明する必要があります。話は昨年リリースされた初代の『Wolf』にまで話はさかのぼります。同社初のAndroidスマホ『WOLF』は、5インチ液晶でオクタコアCPU(MT6592)搭載という豪華スペックながら3990台湾ドル(約1万3500円)の低価格で2014年6月下旬に販売が開始されました。
同社のオンラインストアで限定1000台のみ販売ということもあり、5月31日から予約受付を開始したところ、なんと3秒で完売したという「もう、ワケがわからないよ」状態でした。そう、この世に1000台しかないのです。しかも販売は台湾限定。さらにワケがわかりません。
↑ワケのわからない台湾限定1000台のスマホ『Wolf』。 |
BungBungame自体は日本でも、IGZOディスプレーを搭載した7インチタブレット『KALOS』を販売しているのですが、このWolfシリーズは販売されていません。よって“限定1000台”で“台湾限定”のWolfシリーズは、まさに幻の中の幻のスマホというワケです。
さて、今回の『Wolf2』について紹介していきましょう。
↑Wolf2(Android) |
↑Wolf2(Windows10) |
ホワイトがAndroid 5.1(Lollipop)を搭載した機種、ガンメタルがWindows 10バージョンになります。5インチ(720×1280ドット)有機ELディスプレーとクアルコムのMSM8916(1.7GHz、オクタコア)を搭載。メモリーは2GBで500万画素のインカメラと1300万画素のアウトカメラです。通信は4G LTEに対応。前モデルが3Gのみであったことを考えると、非常にうれしいですね。ただし、電波周波数帯や対応バンドは非公開です。
しかし、せっかくはるばる海を越えて台湾まで来たのに、目的の『Wolf2』はショーケースに入ったまま。「う~ん、触っちゃダメ? ダメなの?」とお願いしたところ、快く「ダメなの」と言われちゃいました。前年の『Wolf』は触れたのに!
さらに「YOU! 日本で発売しちゃいなよ」と聞いてみたところ、今年下旬に日本市場にも投入予定とのこと。販売は家電量販店やアマゾン経由らしいです。あ、2は幻じゃなくなっちゃいましたね。
「あと、日本でこれ売っちゃうわよ」と話してくれたのが、日本でも販売しているKALOSの次世代モデル『KALOS2』。
↑KALOS2 |
CPUにサムスンのExynos7420(オクタコア)を搭載した10.5インチWiFiタブレットで、ディスプレーは有機EL(2560×1600ドット)、カメラはイン/アウトともに800万画素。USBは両挿しタイプのUSB 3.1 Type-Cとのこと。
↑こっちもケース入りで触れないやないかーい! |
結局、こちらの『KALOS2』もプロトタイプということでお触りはできませんでした。ここまで来て、見つめるだけで帰国するレトロデジギア・ハンターの甲斐。次は視覚だけでなく触覚も活用したいですね。
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