こんにちはナベコです。今日はあの高名な方のお話をいたします。
ラスボスこと、日本の歌謡界の大御所・小林幸子さんの最新曲『色々あるけど会いたいよ』の作詞は、アニメの作詞で有名な畑 亜貴さんが担当しています。畑 亜貴さんは『涼宮ハルヒの憂鬱』、『ラブライブ!』、最近だとアニメ『暗殺教室』など数々の主題歌やキャラクターソングを手掛け、オリコン2014年ヒットランキング作詞家部門で第3位を獲得した気鋭の作詞家。
アニメの主題歌で有名な畑 亜貴さんが作詞した『色々あるけど会いたいよ』
6月3日にリリースした小林幸子さんの新譜『色々あるけど会いたいよ』。作曲 鈴木キサブロー氏、作詞 畑 亜貴氏。 |
そんなアニメカルチャーの一端を担う畑 亜貴さんが手がけたベテランのトップ歌手、小林幸子さんの楽曲はどのような世界観に仕上がっているのでしょうか? 「よかったら小林幸子さんご本人にインタビューしていいよ~」という話が編集部が舞い込んだため、「マジすか」と萎縮しながらも芸能記者でもなんでもない編集者ナベコが小林幸子さんを突撃いたしました。緊張しますが、ラスボスを倒しに行く心づもりで臨みます!
ラスボス小林幸子さまご降臨
ラスボスらしい品格とオーラをまとって幸子さんがご降臨されました。 |
インタビュー場所であるスタジオの一室に入ると、そこにはスッと美しい姿勢で立っていらっしゃる小林幸子さまの御姿が。服がスパンコールでキラキラしていなくても、十分に後光が差すほど神々しいオーラを感じました。ぬぉおおお~、このラスボスオーラの中、私は太刀打ち(インタビュー)できるのでしょうか!?
恐れ多くも、インタビューをスタートさせていただきました
恐れ多くもとても気さくにインタビューに応じてくれた小林幸子さん。神です、神。 |
――こんにちは(おずおず)。
幸子さま:どーも、こんにちは! あら、ナベちゃんって言うの? よろしくね。
――(ラスボス、すごく気さくじゃないですか!)さっそくですが、新譜の『色々あるけど会いたいよ』についてお聞かせください。
幸子さま:『色々あるけど会いたいよ』は私の曲の中でも久しぶりにテンポのある曲よ。リズムがあって明るい雰囲気。作曲は鈴木キサブローさん、歌詞は畑 亜貴ちゃんで、おふた方とも初めて組ませていただいたわ。畑 亜貴ちゃんとはNOTTVの『ボカロ生活(仮)』という番組でずっと共演していた関係でものすごく仲良くなって、「じゃあぜひお願いします!」という感じで今回の曲を担当してもらったの。
畑 亜貴さんの“色々あるけど”の中に色々含まれている
――畑 亜貴さんの詞の世界はどうですか? アニメっぽいと感じますか?
幸子さま:アニメっぽいという感じではないと思うわ。もちろん畑 亜貴ちゃんの世界はすごくあるけど、彼女は私の中の何かをチョイスして、畑 亜貴ちゃんなりの“小林幸子”像の中で詞をつくってくれたのだと思います。
――へぇ! 畑 亜貴さんから見た小林幸子さんの魅力が詰まっているということですね。
幸子さま:歌詞の中に“気づかずに通り過ぎるのは素顔の私のせい”ってフレーズがあるの。昔付き合った人とか元ダンナさんと街中ですれ違うわけでしょ。自分はその瞬間、「あ、どうしようっ」となっているのに、向こうはスッと通り過ぎちゃって「それは私が素顔だから!?」とショック受けて。ウフフフ!
「冷たいじゃん」ってその時は思うけど、それだけ色々あってもサビの“会いたいな”というフレーズにつながるところが好きだな。「色々あったけど、私は強くなった」って会って言えたら良いわよね。
気さくな笑顔で快活に話されるのでいつしか記者の緊張もほぐれてきました……。幸子さんお優しい! |
――“色々あるけど”の中に“色々”含まれているんですね。
幸子さま:そうなの、まさに色々。「“色々あるけど”って必要ですか? “会いたいよ”ってだけで良くないですか?」という人もいたのだけど、畑 亜貴ちゃんは「いえ、色々あるから、会いたい。これは譲りません」って突っぱねたわ。私もそう思う。“会いたい”ってタイトルの曲はたくさんある中で、“色々あるけど”ってつけた畑 亜貴ちゃんってやっぱりすごいな。
――“色々”って良い言葉ですね。
幸子さま:色々な意味でね(笑)。「忙しい? まぁ色々と」、「どうしている? 色々あって」とか、ふだんの会話でもよく使う便利な言葉だけど、とても深いわよ。
――(さすが幸子さま、畑 亜貴さんの詞を“色々”と深い感性で歌われていらっしゃるんだ)
小林幸子さまの深いイイ話は続く! ……あれっ何の話?
幸子さま:あのね、『色々あるけど会いたいよ』じゃないけど、みーんなそれぞれ、良いことも悪いことも全部抱えて、それこそ“色々”を背負っているわけよね、人生。年齢を重ねているとかいないとかに関わらず。ねぇそうでしょ?
――(幸子さまに人生について語りかけていただいたーーー!! うれしい!)あ、はい。
幸子さま:LINEのスタンプってあるでしょ?
――(ん? 急にLINE?)あ、はい!
話がLINEスタンプのことに……。 |
幸子さま:そんな色々ある人生の中で、束の間でも「おもしろいとイイよね」、「楽しいとイイよね」っていうふうに埋めてくれる存在のひとつがLINEスタンプなんじゃないかな。
歌に例えると、メッセージが「あー」とか「いー」とかいう言葉で、スタンプが音。歌って、言葉だけですべてが伝えきれるものではなくて、どんなに良い言葉でも必ず隙間があるから、それを音が埋めているの。LINEスタンプもきっとそういうものかもしれない。
――あ、はい。そのとおりだと思います!(ん、ん? ……でもどうしてLINEスタンプ?)
幸子さま:じゃじゃ~ん! そんな色々な思いが詰まった、小林幸子のLINEクリエイターズスタンプが発売しました!
――(おーーーっと、ご自身のLINEスタンプの紹介だった!!)
小林幸子さまのLINEスタンプが新発売なんですって
デビュー52周年を記念してリリースされた小林幸子さんのLINEクリエイターズスタンプ。120円で販売中です。 |
――どちらのスタンプがお気に入りですか?
幸子さま:やっぱり衣装を着たメガ幸子のスタンプは好きだな。それとオーケーってしているのも使いやすくて良いわね。フラフ―プのスタンプもおもしろいな。
紅白歌合戦で実際に着用された衣装をモチーフににしたスタンプ。小林幸子さんといったらやはりこれ! |
まばゆい笑顔でオーケーと答えるスタンプ。友人からのお誘いの返答はコレでオーケー。 |
なぜ!? と疑問に思ってしまうかもしれないけど、楽しそうなフラフープ姿。 |
幸子さま:この「ガーン」って表情をしたスタンプ、私はやめてって言ったんだけど、うちのスタッフはみんな「これがおもしろいんですよ!」って言うのよ。みんなこれが好きと言うから、そうかしら~なんてつくっちゃったんだけど、ちょっとひどくないかしら(笑)。
顔面崩壊状態の小林幸子さん。確かにこれはひどいかも……。 |
実はLINEバージンであったにも関わらず含蓄あるお言葉で……
――ところでふだんからLINEはよく使っているのですか?
幸子さま:ううん、やったことなかったから始めて使ってみたの。おもしろかったわ!
実はこの取材の前にあった別企画で、レクチャーされながら初めてLINEに触れたという小林幸子さん。概ねスタンプのやり取りができたということで、これからふだん使っているタブレットにLINEをダウンロードして始めてみたいと積極的な姿勢を見せていました。 |
――LINEを初めて使ってみてどうでしたか?
幸子さま:そうね、教えてもらいながら初めてLINEの世界を体験させてもらったけど、とても楽しかったわ。スタンプのやりとりがおもしろいわね。私、筆で手紙を書くのもとても好きだし、ちゃんとした内容のことはメールできちんとした文章でやり取りしたいけれど、久しぶりの友人には「ご無沙汰してどうのこうの~」とかしこまって書くより、こういうスタンプを使ったほうが早いですよね、心が届くのが。
「心が届くのが早い」という表現がとても素敵です。 |
歌と一緒でLINEスタンプも大事。本当に!
――LINEスタンプで誰とやりとりしてみたいですか?
幸子さま:さだ兄って呼んでいるんだけど、さだまさしさん! それとすごく仲良くさせてもらっているコロッケちゃんね。前にコロッケちゃんから「LINEやってない~?」って聞かれて、やってないって答えたら「えーっ」て残念そうにされちゃったのよ。あと夏木マリちゃん。マリちゃんはLINEやっているのかなぁ? きっとやってそうよね。
――(スゴイ“友だち”勢だなぁ!)LINEでやり取りが盛り上がりそうですね。
幸子さま:そうね。前に中島みゆきさんが漏らしていたんだけど、詞にしたい気持ちを言い表わせる日本語がないって思うときがあるんだって。さだまさしさんも同じようなことを言っていたわ。言葉で言い表わせないことってあるの。そういうのを埋めてくれるのがきっとスタンプなのよね。漫画チックだから、イラストチックだから「え?」って思う人もいるかもしれないけど、そんなこと全然なくて、人間ってそうやって埋めてくれものを必要としているの。
とても大事。歌と一緒で。
――感服いたしました!! ありがとうございました!
新譜『色々あるけど会いたいよ』とLINEスタンプについて、とても深みある回答を小林幸子さんからいただけました。LINEスタンプについて人生と重なるような含蓄ある見解をされていたのはさすがだと思いました。しかも、その日までLINEを使ったことがなかったのに。やはりラスボスは持っているものが違います。
小林幸子さんのヒット曲と同じ名前の日本酒『雪椿』。新潟には“雪椿”という県木があるそうです。 |
その後、小林幸子さんはとてもお酒がお強いということで日本酒の話が盛り上がり、オススメの銘柄を尋ねたところ「日本酒も“色々あるけど”あえて出身地の新潟に限定して言えば、私のヒット曲と同じ名前の『雪椿』という銘柄を飲んでほしいわ。うふっ!」と教えてくださいました。酒好きの記者ナベコはこれを取り寄せてガブガブ飲む心づもりです。
「LINEスタンプは音楽」
小林幸子さんにならってそんなふうに考えてみると、ふだん友だちとやりとしているスタンプがより貴重なものに思えてきそうですね。
不肖記者ナベコが記念撮影をさせていただきました。親戚一同に自慢します。おばあちゃんたぶん腰ぬかします。幸子さん、心からありがとうございました。 |
■深い話をいただいた小林幸子さんのLINEスタンプ
LINEスタンプ『小林幸子~七変化~』
・ジグノシステムジャパン
・120円
■関連サイト
幸子プロモーション公式ウェブサイト
-
1,200円
~ナベコ、Facebookページはじめました~
この記事を書いたナベコです!よかったらFacebookページをのぞいてください。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります