2005年に科学雑誌『ネイチャー』が行なった調査では、Wikipediaが『ブリタニカ百科事典』と同程度に正確だという結果になりました。今から10年も前の時点で、すでに“集合知”が“専門家の解説”と同様に評価されていたのです。
素人の集まりである“集合知”か、それとも“専門家”かという二者択一では必ずしもないのですが(集合知に専門家が含まれることもあるでしょう)、ネットではWikipediaにしても、あるいは多様なSNSでも、集合知的なものがもはや一般的になっています。
そんな集合知をテーマにした、角川インターネット講座第6巻『ユーザーがつくる知のかたち~集合知の深化~』が、2015年3月に刊行されました。同書は東京経済大学の西垣通教授の監修のもと、作家の平野啓一郎さん(第7章 SNSは人を変えるか?)や、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事でもある研究者のドミニク・チェンさん(第6章 情報の哲学としてのサイバネティクス アルゴリズムと現実像)ら、豪華な執筆陣が集合知の最前線を解説している本です。
同書の刊行に合わせ、5月15日(金)19時より、『角川インターネット講座』全15巻のリアル講座“THE SALON”の第6回を開催します。登壇者は監修の西垣通教授、ゲストは執筆陣のひとりであるドミニク・チェンさん。
↑西垣通教授。 |
↑ドミニク・チェン氏。 |
“集合知”という新たな知の試みは、硬直化した専門知の閉塞を打ち破ることができるのか。科学、哲学、政治、文化など、多様な視点からその可能性を問います。みなさまのご来場をお待ちしております。
【開催概要】
第6回 角川インターネット講座『THE SALON』
“ユーザーがつくる知のかたち”
日時 2015年5月15日(金)19時〜21時(開場 18時30分)
主催 角川アスキー総合研究所
会場 角川第3本社ビル9階(千代田区富士見1-8-19)
参加費 8000円(税込)
登壇者
講師 西垣通氏(東京経済大学教授、東京大学名誉教授)
ゲスト ドミニク・チェン氏(NPOコモンスフィア理事、株式会社ディヴィデュアル共同創業者)
詳細・お申し込み→ http://kci-salon.jp/thesalon/#salon06
学生の方にはお得な学割プランがあります→https://goo.gl/qavqMz
なお、5月20日(水)には“THE SALON”の第7回として、角川インターネット講座第10巻『第三の産業革命~経済と労働の変化~』の監修者 山形浩生氏(トマ・ピケティ著『21世紀の資本』の翻訳者でもあります)を講師としたセミナーを開催します。詳細は角川インターネット講座の公式サイトをご覧ください。
■関連サイト
角川インターネット講座・THE SALON
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