みなさん、おはようございます。アプリマーケティング研究所、週アスPLUS出張所です。この連載では、気になったアプリ関連のニュース等を紹介していきたいと思います。今回は「NARUTO」のコンテンツを無料配信しているアプリのマネタイズの変化について。
このアプリは「NARUTO」の原作マンガが完結した後にリリースされたアプリで、NARUTOのマンガを毎日1話ずつ15時に更新、そしてアニメを1話ずつ月曜・木曜に、振り返り配信をしてくれるアプリ。
このアプリの収益源は「マンガの単行本の購入」です。毎日配信されるマンガを1話読むと「つづきを単行本で買って読みませんか?」と出てきて、そこから単行本を買ってもらうわけです。
当然気になるところで終わると、つづきが早く読みたくはなるわけですが、1日1話ペースでテンポよく更新されるので、個人的には「あまりマンガを買うモチベーションにならないなあ」と思っていました。なお、「話の続きが気になる!」というタイミングにおいても、売上ランキングが大きくはね上がることもないようでしたので、マネタイズ手法としてはそこまで機能していなかったのかもしれません。
しかし最近、このアプリの収益モデルが微妙に変わりました。1つは「コマ切れ購入メニュー」が追加されたこと。もともとは「単行本1巻(10話)ごとで400円」しかできなかったのが、「マンガ3話で120円」というメニューが新たに加わりました。400円よりライトなメニューをつくることで、「より、ユーザーに課金してもらいやすくしよう」という狙いなのかもしれません。
もう1つは広告が入るようになったこと。アプリのメインメニューにネイティブアド的なフォーマットで広告が差し込まれるようになりました。これはおそらく「毎日アプリを開く、アクティブなユーザーがたくさんいる」ため、せっかくなら「アクティブユーザーを収益にうまく変えよう」という試みなのかなと思います(筆者も毎日15時くらいになると、このアプリを開いて更新される話を読む習慣がついています)。
以前の「単行本販売」でのマネタイズが、いまいちうまくいかなかったところからのこの方向転換が、ランキングなどにどのように影響するのかは注目したいところです。気になった方は、アプリも無料でダウンロードができますので使ってみてください。
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