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お母さんに会いたくて切なくなる名著!川上未映子、角田光代…iBooksで「母の日」特集中

2015年05月06日 21時00分更新

 5月10日は母の日。母親に感謝の気持ちを伝えたいという人も、自分が母親であるという人も、“母”という存在をもう一度見つめてみませんか。

母の日


●iBooksでは母にまつわる名作を特集

 iBooksでは“母の日セレクション”として母や母性に関する良作を集めた特集ページを公開しています。その中からいくつかオススメ作品を紹介しますね。

母の日
iBooksではただ今“母の日セレクション”特集ページを公開中。


●『乳と卵』川上未映子著(iBooks価格430円)

母の日

川上未映子の芥川賞受賞した短編作品。豊胸手術しか眼中にない母と、思春期のゆえに口を利かない娘母子が筆談によってコミュニケーションを図るといった内容。改行なしで延々と続く樋口一葉オマージュといわれる文体は、ページを見た瞬間文字が連なっているため慣れないと違和感があるが、話し言葉の世界に惹きこまれていく心地良さがある。明確に言い表せないけど、読み終わると心に何かストンと大切なものをがおりてくる。

●『八日目の蝉』角田光代著(iBooks価格620円)

母の日

映画化もされた角田光代の名作。出来心で不倫相手の男性の子供をさらってしまった主人公は、指名手配をされ逃走する中で、ただただ血のつながりのない子供を愛し一瞬一瞬を大切にしようとするが……。男性は介入せず、どこまでも女性がひとりで苦悩し、母として娘として生きていくストーリー。女性の力強さと希望を感じる。

●『母』三浦綾子著(iBooks価格500円)

母の日

小林多喜二の母親の視点で書かれた一人称の小説。社会情勢や思想は二の次、三の次で、ただ可愛い子供として多喜二を愚直なほどに擁護しようとする母親の語りにぐっとくる。昔ながらの素朴なお母さん像が浮かび、ふと自分の生活を立ち返れる作品。

 “母の日セレクション”では、ほかにも、どこにでもいそうな母と娘の姿を描いた藤堂志津子の『きままな娘 わがままな母』(iBooks価格550円)、映画化もされたさだまさしの『眉山』(iBooks価格510円)など名作がたくさんラインナップされています。

 自分で読むのも良いし、母親にiOS環境があるならばiTunesでクーポンを送ってお母さんに読んでもらうのも良いかもしれませんね。

母の日
母の日にiTunesのクーポンを送るのもアリかもしれませんね。

■関連サイト
iBooks“母の日セレクション”


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