おや、女の子がトイレに座っている。
ヨハネス・ミクリッツ(左)フランソワ・フォンタン(右) |
正確には日本うんこ学会の美少女大腸菌ゲーム「うんコレ」に登場するヨハネス・ミクリッツだ。隣に座っているのはフランソワ・フォンタン。
うんコレは大腸菌を身近なテーマとして知ってもらい、大腸がん検診を受ける機会を増やそうという目的で作られた美少女ゲーム。先週開催の「ニコニコ超会議2015」、その名も「うんこ学会」というブースで2人の大腸菌が手を振っていた。
2人とも大腸菌だがかわいい姿だ。インターネットによれば心がウキウキすると同時に癒されることを「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」と表現するらしい。なるほど。それであればわたしもぴょんぴょんした。
ブースにはかわいいトイレも展示してあり、たしかにうんこが身近に感じられた。
痛トイレ。掃除が大変そうだ |
宇宙が広がっている |
宇宙の底 |
ブースのメインイベントは「うんこ学会」だ。
日本うんこ学会・石井洋介代表、腸内細菌検査サービス・サイキンソー沢井悠代表、排便記録アプリ「ウンログ」田口敬代表、排泄予知デバイスDFree(トリプル・ダブリュー・ジャパン)中西敦士代表など、うんこ業界の代表者が意見を交換するもの。
ステージ演出はなぜかTEDを想定したものと思われ、TEDの代わりに『うんこ』の3文字がほの赤く輝いていた。
うんこが光る |
「うんこというのはビッグデータ。それを普段流してしまっている」
参加者に共通する基本的な問題意識はここだ。石井代表は、うんコレで美少女化した大腸菌を「自分の一部、友だちのように愛でて、育てていただきたい」と話す。
「あなたのおなかにはあの子がたくさんいるんだよ、と」
一方、ビジネスとしてはまだこれからのようだ。うんコレは現在、「マネタイズ無視という方針」(石井代表)で自腹を切っているという。
「大腸がんの手術には200万円ほどかかる。50人救えれば1億円分の投資になる、自腹を切っても1億円分が救えればいいんじゃないかと考えていた。でも、そろそろお金がなくなってきた」(石井代表)
うんこ学会の模様 |
一方、ウンログは今年3月に帝人と事業提携、睡眠サービス「Sleep Styles」共同展開を発表。DFreeも先日クラウドファンディングを開始、わずか2日で100人近くの支援を集めるなどビジネスの足がかりをつけはじめている。
サイキンソーも、腸内環境ブームの効果で引き合いはあるという。ちゃんといい結果を返せるか、飲み会1回分くらいで提供できるかが分かれ目になるそうだ。
ただし、いまだ市場としてはニッチで、広告費もかけられない。うんこまわりは仲がいいので協力していこうと、競合ではなく共闘の意思を持とうと意見が一致していた。
日経メディカルの記者さんもいらっしゃり、大腸がん検診に対する男女の意識差などについて質問。最後にエイエイオーで占めると、場内はうんこの熱気に包まれていた。
おー |
というかわたしスタートアップ担当のはずなのに、最近アスキーでうんことおっぱいのことしか書いてないぞ、大丈夫なのか。
■関連サイト
ニコニコ超会議2015
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