「あなたのアイデアの実現をクラウドワークスがお手伝いします」
4月14日、クラウドファンディング大手のMakuake(マクアケ)とクラウドソーシング大手のクラウドワークスがサービスの連携を発表。クラウドソーシング×クラウドファンディングの利用促進へ向けた共同展開を開始した。
『Makuake』では掲載されるクラウドファンディングプロジェクトを個別に審査しているが、サイト利用者が増大する中で、プロジェクト実行に必要となるデザイナーやエンジニア募集に関する相談を受ける機会が増加したという。
例えばこちらの”本気の紹介動画”の記事にあるとおり、プロジェクトを成功に導くためには、その魅力を伝えるためのビジュアルや動画などの用意は今や必須となっている。
海外のKickstarterやIndiegogoなどのプロジェクトトップで、作り込んだ動画を目にする人も多いはずだ。(高額なプロジェクトでは、動画制作費だけで1,000万円以上を注ぎ込んでいるものも多いと聞く)
今回の提携では、Makuakeでのプロジェクト実現を目指す利用者へ向けて、クラウドワークスに登録する50万人・188業種のプロフェッショナルの活用を提案・サポートするサービスを開始。ガイダンスページを設置し、Makuakeユーザーへの円滑なクラウドソーシング活用を支援する。
ガイダンスページに掲載されている主な制作費の一例は以下のとおり。内容はもちろん相談のうえだが、そもそもネットワークがない状態でのスタートと比べればだいぶ違うはずだ。フルパッケージは最低10万円からお手伝いしてもらえる。
バナー制作 2,000円~
写真撮影 15,000円~
インタビューとテキスト制作 30,000円~
動画制作 50,000円~
フルパッケージ 100,000円~
※交通費は含まれません。
※上記金額は最低金額です。条件によって変動します。
※遠方の場合、インタビューはスカイプになることもございます。
今回の試みによって、クラウドワークスではサイト内でのソーシング機会の創出につながる一方で、Makuakeではプロジェクト挑戦者層の拡大につながり、クラウドファンディングにチャレンジする層の土台がより広がることとなるだろう。また募集だけではなく、プロジェクト実現に必要な人材調達へ向けたクラウドソーシングの活用サポートもMakuakeのプロジェクト実行者実施されるとのこと。
朝日新聞社もクラウドファンディングを始めるなど、国内クラウドファンディング市場は、拡大を続けており、3月の累計支援金額は約28億円まで成長している(visualizing.info)。中でもMakuakeは3月に約3億9500万円を集めており、老舗クラウドファンディングである『CAMPFIRE』や『READYFOR?』に次ぐ規模となり存在感を高めている。
アスキーストアでも販売中のスマートロック・Qrioや、大人気の腕時計の製造小売ブランド・KnotもMakuake出身。クラウドファンディングでは資金調達だけでなく、本気で欲しいと思っている人の声が事前に聞けるマーケティング側面での魅力もある。挑戦のハードルが下がることで、想像もつかないような異業種の参入や新たなプロダクトは果たして現れるか。
■関連サイト
クラウドワークス(ガイダンスページ)
クラウドワークス
Makuake
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