4月8日、国内正式発表となりましたGalaxy S6。サムスンの気合いが感じられましたね。S6 edageは、そのディスプレーの形状が最も特徴的ですが、強度を心配する声も聞こえます。
↑スマホ初、Gorilla Glass 4を採用。 |
よくガラスの強度の指標として“9H”などと記載されています。これはモース硬度といい、鉛筆のBとかHBとかの流れなんですが、結構アバウトなんですよね。ほかにガラスの硬度の指標としてピッカーズ硬度というのがあります。
コチラは“HV”という単位で表わされます。たとえば高級腕時計やApple Watch(スポーツ以外)、iPhone(5以降)のカメラ部に使われているSapphire Glassが2300HV、Xperia Z1などで使われているDragontrailが673HV、iPhone 6やGALAXY Note Edge、Xperia Z3などで使われているGorilla Glass 3が649HVとされています。
サムスンのGalaxy S6、Galaxy S6 edageは、最新のGorilla Glass 4をスマホで初採用しています。これは、どの程度の強度なのでしょうか。
Gorilla Glass 4のピッカーズ硬度は596HVだそうです。はい、むしろ下がっているんですね。実はGorilla Glassは1、2、3すべてピッカーズ硬度649HVですが、進化するにつれ柔軟になっております。この柔軟=伸びやすいことが、“割れにくさ”に直結しています。コチラはヤング率といい“GPa”という単位で表わされます。Gorilla Glass 1は71.7GPa、2は71.5GPa、3は69.3GPa、そして4は65.8GPa。ちなみにSapphire GlassとDragontrailは74GPaなので、Gorilla Glass 4は“最も伸びやすい”ということになります。
同じ厚みでも、Gorilla Glass 3の2倍の割れにくさであることが、製造元のコーニング社より実証されています。よって、Galaxy S6を落としてガラスが割れる確率は、従来のスマホの約半分と言えそうです。
ただし、表面の擦り傷に対してはまだ不安が残ります。フィルム業者には頑張っていただきたいところ。もちろん、週アス(というかワタクシ)はiPhone同様、Galaxyの究極保護を追求していきますよ。M谷社長、よろしくお願いしますね。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります