安倍晋三首相。「改革」を強調した |
安倍晋三首相が7日、新経済連盟がホテルニューオータニで開催したイベント"新経済サミット2015"に登壇。投資家や財界の代表を前に、ベンチャーにかける期待を語った。
が、新年会の挨拶とさほど変わらず、規制改革を進めるという内容だった。首相官邸が公開している挨拶の全文を『改革』で検索してみたところ13個ほど抽出された。
「改革とイノベーション、これこそが私の成長戦略の要」
「三木谷さんや金丸(恭文)さんは大変心強い改革の同志」
「規制改革会議などに参加してもらい、改革を強力にサポート」
「皆さんからいただいた改革のアイデアも実践しなければ何の意味もない」
「通常国会を『改革断行国会』と位置づけ」
「農業、雇用、医療、エネルギー、そういった岩盤規制改革を強力に進める」
「改革が後退したり、骨抜きになることは決してない」
「口にすることすらタブー視されていた60年振りの農協改革」
「成長志向の法人税改革も実行」
「IT活用を原則とするネットワーク社会の構築に向けた改革にも着手」
「日本政府が改革を進めても(中略)行動を起こさない限り、日本は変わらない」
「意識改革をしなければ、日本企業の体質や慣行を一変することはできない」
(いずれも安倍首相の発言から)
規制改革こそアベノミクス成長戦略『三本目の矢』の要という話なのだが、ここまで連呼されると逆に少し心配になる。国家戦略特区の一環として、兵庫県でドローンを使った医療品配送が認められたという報道もあった。医師法・薬事法・道路交通法などの規制を緩和、山間部での医療問題解決につなげるという内容だ。実例を紹介することで連呼の代わりにしてはいかが。
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新経済連盟
新経済サミット2015
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