みなさん、おはようございます。 アプリマーケティング研究所、週アスPLUS出張所です。この連載では、気になったアプリ関連のニュースや出来事を紹介していきたいと思います。今回はユニークなアプリをつくられているハップさんに話を聞きました。ハップの石本さんは、イラスト含めて不思議な世界観のゲームアプリをたくさん開発している方です。
Q:「トースト少女」はどのようにできたんでしょうか?
石本:もともとは「ドリブルでいろんな面白い敵を避けていく」っていうサッカーゲームだったんです。そのとき、ちょうどワールドカップのシーズンだったのでサッカーゲーム作ろうとしていました。
でも作ってみたら、よくありそうな普通のゲームだなと。ゲームの題材として弱いとダウンロード数は伸びないですからね。
そこで、サッカーはきっぱりやめてトーストをくわえた女の子が走るゲームにしました。ちなみに敵にサッカー選手がいるのは、その名残です。
Q:アニメソングみたいな曲が流れますが、どうしてBGMじゃなくて歌にしたのですか?
石本:トースト少女のイメージとしては「アニメのオープニングみたいなゲーム」にしたいと思ってたんですよね。なので曲はありきのゲームでしたね。
アプリ内で歌は3曲あるのですが、これはオリジナルではなくてライセンスをとって使わせてもらっているものです。全部すごく気に入っています。
Q:アプリの独特のイラストは自分で描かれているのですか?
石本:はい、下手ですけど自分でイラストを描いています。「トースト少女」に関しては、本当はもっと「本格的な萌え絵」にしたかったので、当初は外注するつもりでした。
モックとして試しに自分で描いてつくっていたらキャラに愛着が湧いてしまって、結局このままいくことになっちゃいました(笑)。
Q:いまダウンロード数はどのくらいでしょうか?
石本:「トースト少女」は約20万ダウンロード(iOS12万、Android10万)されています。
ネットメディアで取り上げられたり、業界ウケはよかったんですけど、大きく伸びなかったですね。収益性も1ダウンロード4円くらいです。
あと、いちおう海外にもローカライズしていまして、声は日本語のままで英語の吹き出しをつけています。
日本のアニメで定番の「トーストくわえて、遅刻遅刻!」のニュアンスが伝わるのかな、って心配してたんですけど、思いのほか「カワイイ、面白い」と海外ユーザーも言ってくれていましたね。
Q:「キャラクターの声」はどのように用意したのでしょうか?
石本:ネット声優さんにお願いしています。声のサンプルなんかもネットに載せているので、イメージに合う方を見つけて。
実は最初、男の声は「自分でやろうかな」と思って2万円くらいするマイクも買って試したんですよ。
でも全然ダメでした、キャラクターっぽくない棒読みな声になってしまって、作っていて自分の声を聞くたびに、やる気がなくなるのでやめました(笑)。
Q:アプリのダウンロード増やすために取り組んでいることはありますか?
石本:プロモーション的なことって、あんまりやってないですね。SNSでお知らせしたり、自社アプリから送客したり、あとはアプリからTwitterに投稿できる連動ボタンをつけるくらいですかね。
まだまだ納得のいくものが作れていないので、自分のアプリをごりごりプロモーションする気にはなれないのですよ。
それでもライターさんが拾ってくれて、雑誌やウェブに載せてくれることもあるので、本当にうれしいです。
Q:今後についてひと言お願いします!
石本:これからも、おもしろアプリを出していきますので、楽しんでいただけると幸いです。
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